内容説明
総攻撃の時が来た。高耶と赤鯨衆の船団は「国崩し」を擁し宇和島湾の防備の突破を図り、陸上軍も必死に宇和島を目指していた。迎え撃つ宇和島城内には、復讐の鬼と化した伊達政宗と、烈命星の欠片を手にした信長の操り人形・小次郎。村上水軍も伊達の援軍として南下を開始する。高野山が送り込んだ<黒の僧兵>。霊場結界の破壊に動く<山神>たち……。ついに『怨讐の門』完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
13
血反吐を吐くかと思う程、辛いです。「屍鬼」でも問われた存在していることの罪深さと希望するものは何も与えてくれない世界でも生きていることを許されたいと願い、代わりに許してしまう痛切な代替、引き換えに自分にとっても大切なことを差し出すこと、何かを幸せにすることは何かを不幸にする事実をまざまざと突き付けられました。「人として生きたいと願う心さえなければどんなによかったのだろう」と思っても生きなければならないことは底無しの悲哀でもあり、一抹の希望でもあることに胸が詰まります。2012/03/13
枯伍
12
迫力の宇和島海戦、ついに潜水艦になってしまう安宅船すっげー。小次郎の暴走が大量虐殺を生むが、政宗と成実が押しとどめる。講和直前、高耶は高野山に拉致。空海の言葉に涙。雷道開放反対派と組んで四国を守る。ここのバトルも手に汗握る展開。戻ってきてからも裂命星の使い道で直江と対立し、ミホトに襲われ、ここでも長秀いい人だ… 《裏四国》成就に向けて着々と歩を進める赤鯨衆と高耶。草間の友情。食い下がる鮎川と長秀と、――直江。ただただ直江の叫びが哀しい。果たして四国はどうなってしまうのか。2018/01/29
香
7
高野山で危機一髪を乗り越えて、潮と直江が頼もしく見えました。高耶の寿命が長秀にも赤鯨衆にも知らされて、赤鯨衆は高耶の命を選んでいるのに高耶本人が止まりません。直江も止まらないし、ミホも止まらなかった。山神達の抱える理不尽と矛盾はやるせない。それぞれの正義がぶつかり合い、言葉も時間も足りなすぎて泥沼です。これをうまくほぐせる人はいないものか…。そんな中だからか高耶と直江がよりべったり。態度と行動は荒くて雑だけど愛が漏れまくりです。信長は容赦ない。長秀はどうするのかな…。2018/07/15
たろさ
7
もはや、言葉もない。ヤマ、またヤマ。怨讐の門ー破壊編。完結、だけど、直江の決死の制止を振り切って、烈命星を使い裏四国を成す。「ーオレはお前を置いては逝かない…」 これほどのことをして、残るものは何か。2018/06/26
あすな
6
生き人か、死人か。存在を巡る戦いは、もう、止めることなど出来ない。/高耶さん…どうしたいの?生きるんだよね、直江氏と。それなのに、どうしてそんなに自分を痛めつけるのよ。ああ、でも織田が攻めてくるし…おい、どうすりゃいいんだよ!何という頭を抱える展開。つ、続き…!!/「(これがおまえの『なおえ』なのか、仰木ー……)」。潮のこの一言に、私の言いたいことは集約されている。…そうなんですよ。直江信綱という男は、本当に危ない男なんです。だからね、兵頭さん。アンナコトをした貴方に、一言プレゼント。「お気の毒に」。2014/03/13
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