内容説明
加瀬と記者・滝田、そして『レガーロ』との出会い、笠原のにぎやかな大学生活、歌姫マリーが生まれたきっかけ、異国の地で過ごした宮路の青春、医師・佐々木のあり方に一石を投じた男――。終わりの見えない戦いをくり広げる夜叉衆だが、彼らには現代人としての生もある。それぞれの立場で精一杯生きる彼らの日常や想いを描いた珠玉の短編集。雑誌Cobalt掲載のショート4編も収録。
目次
学園サンバ
ふたりでマイハウス
黄浦江ワルツ
恋花火ラプソディー
マッチ箱の秘密
がめ医者エレジー
二十面相バラッド
情熱カクテル
ラブ・ミー・テンダー
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
21
昭和編短編集。メインストーリーがヘビィなだけに、どれも楽しく且つ興味深く読めました。出来れば一番ヘビィだった本編の短編集がもっと出て欲しかったかな…。明治時代を生きる夜叉衆達の話しも出来れば読んでみたいです。それにしても「大人の本気…」元凶はあの人だったんだなぁと(笑)昭和編→本編で年齢差逆転して、仕返ししたんだなぁと(笑)納得納得。2018/03/29
山根
20
織田信長との決戦の前の夜叉衆のお話です。いやぁ直江の話はもうニヤニヤで、縄で縛られたところをイラストで見てみたい!長秀グッジョブと言いたい。2015/09/06
枯伍
16
夜叉衆それぞれの平穏?な人生を切り取った短編集。遊ばれる尚紀、マリーの尻の下に敷かれる景虎、異国情緒あふれる上海での長秀、明るくて切ない進駐軍下のマリーの淡い恋、闇市の医者とのやりとりが味わいある色部さんの話の他、レガーロとの出会いや朽木とのやり取り。「大人の本気を教えてやるよ」(c)加瀬 そっちが先に言い出したのか~ 楽しい一幕でした。2017/10/16
agiagi
14
夜叉衆の面々の日常を描いた短編集。長秀がカメラマンを目指したきっかけ、マリーが歌をうたうようになったきっかけ、色部の医療の原点…戦争時代の話。そして、相変わらずな影虎と直江。本編も昭和編も、ドロドロなだけに…ほっとする一冊でした。2015/09/19
べべっち
11
短編集だったのであっさり読了。ファンサービス満載の1冊でした(*^▽^*)2015/10/08