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内容説明
法王による和睦案が立ち消え、源平合戦の最終局面が幕を開ける。圧倒的な兵力を誇る平家に対し、義経(よしつね)は誰も予想しなかった戦術を見せていく。そして、その力こそが、兄・頼朝(よりとも)との確執へと繋がっていくのだった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
getsuki
12
一の谷の戦いメインの巻。ここで一気に武名を上げた義経に、後白河法皇の策略が……武力を持たないからこその狡猾な一手。それを知った頼朝は義高を斬った事でより孤独を深めていく。上に立つ者の苦悩と哀しさ。全ては今後への布石と思うとやるせなさを覚えてしまう。2016/04/02
ぐうぐう
11
「英雄は強烈な光を放ち 煌々と闇夜を照らす じゃが その輝きは流星の如く はかない…… はかなく消えてこそ輝きとなる」後白河法皇の野心が、義経と頼朝の運命を大きく変えていく。むろん、そのような野心が歴史を動かしてはいるのだが、かわぐちかいじは教科書には出てこない男女の恋情を、歴史を左右する大きな動機に据える。ゆえに女性もまた、ここでは歴史の主役となるのだ。2016/04/03
ウチケン
9
対平家戦のハイライトである一ノ谷の合戦『鵯越』。結果オーライの戦果を挙げた義経だが、独断専行とも言えるその行動は組織の中にあっては、統率の問題を浮き彫りにする。一軍の将が先陣を切る勇猛さと危うさは、逆落としのそれと同じく綱渡りの勝利でもあった。高度情報化社会ではない時代、上層部との意思の疎通も儘ならない状況の中にあって、非情の決断を下す頼朝にも今の自分の仕事の立場からすると一定の理解と支持をする。頼朝って、幕府という企業の社長だよな。義経は、現場監督か営業部長ってところか。義高と大姫の悲劇は悲し過ぎる。2016/05/22
またおやぢ
9
いよいよ一の谷の戦い。平家本陣を、生田と一の谷の双方からの挟撃戦を計画する源氏陣営に対し、義経は鵯越逆落としの奇襲に出る。平家物語でもお馴染みの一節であるが、かわぐちかいじ氏の手にかかると、こんな描かれ方になるのね。義高を処罰し、官位を授与された義経を追討使から解任するなど、身内への対応に追われる頼朝の心の動きにも注目したい、シリーズ第14巻。2016/03/27
ぽっぽママ
8
情より棟梁としての立場を優先する頼朝と徳子への思いを優先して突き進む義経。そして徳子、二位の尼、巴や政子、大姫と女たちそれぞれの心情。歴史は人々の思いで動いていくんだということを感じます。2016/04/03
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