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内容説明
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんのりきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。数奇者の数奇者による数奇者のための豊徳合体へ。危ない橋をカレーに渡り続ける織部。だがしかし、渡る世間に鬼がいた。生か死か、武か数奇か、それが激しく問題にて候!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
151
本巻でも道具が活躍する。人をこんなに夢中にさせる魔力はどこから来るのか。『天下の茶道具』という本で写真を見たが、わざと割って漆でもう一度接いだ器に魅せられる人も多いそうだ。一方、公家衆に極辛カレーを出す織部のへうげっぷり…これもまた人を巻き込んでいく(その辛いヤツを一気に掻き込む近衛さん大丈夫?)。家康が仲の悪い三人組(伊達・佐竹・上杉)に茶を点てる際、何気に織部焼を使っていたが、家康を見ていると、織部の数寄を頼りにしているのがわかる。平和な今がチャンスなのだ。家康の心を動かして豊徳合体を実現してほしい。2025/03/21
眠る山猫屋
42
どこかで見たようなお顔の板倉さんや禁中の近衛さんといった頼もしい味方が現れたかと思いきや、左門や伊達政宗、大久保長安たちがひそかに暴走。なかなか難しい。それぞれが夢をまだみているからなのだろうが・・・。それにしても長安のお顔、巨泉さんよりみのもんたさんに見えませんか?2016/06/03
momogaga
41
レンタル。時代を壊す人、かき回す人、変える人。「へうげもの」はこれらの人達のデフォルメで笑わせてくれます。あと、あたらしい価値観を作る人も出てきます。2019/11/03
南北
35
古田織部は徳川家康と茶々の結婚を画策する豊徳合体のため、出雲のおくにの歌舞伎踊りを鑑賞する席で家康に茶屋の女主人を演じさせるが、逆に茶々の怒りを買ってしまう。茶々の怒りは家康にはまんざらでもない様子で、表面上は古田織部や織田有楽斎の失策とはならなかったものの、このまま進められるとも思えない。古田織部は林羅山から「茶の湯」という曖昧なものではなく「茶道」にすべきだと指摘されるものの、「へうげ」を理想とする織部にとっては受け入れがたいもので古田織部の理想は徳川政権の下では実現しそうにない。2025/08/22
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
35
熊本城建立。名奉行板倉勝重登場。目立ち始めた大久保長安。近衛信尹の快気茶会での『カリ』。有楽と共に目指す織部の『豊徳合体』。伊達政宗の野望と大久保長安の野望。小堀遠州は織部とヨリを戻す。林羅山登場。さて家康と淀君はどうなるのか…という所へまさかの!。2013/11/13