へうげもの（１０）

著者名：山田芳裕【著】

講談社（2011/12発売）

• ISBN：9784063728699

内容説明

茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部（ふるた・おりべ）。天才・信長（のぶなが）から壮大な世界性を、茶聖・千利休（せんの・りきゅう）から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。はるばる来たぜ朝鮮半島窯景色。秀吉（ひでよし）による無謀な海外侵略の最中、織部密航団はやきもの革命を誓う。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[南北]

古田織部は歪んでいても割れない「瀬戸物」を作るべく朝鮮に渡る。朝鮮で柳英子に出会い、新たな器を作り出そうとする。また岩佐又兵衛に襖絵を依頼したり、秀吉に北政所のキスマークをデザインした屏風を贈ったりして、自分の「数寄」への完成を目指す。その他、死期間近の蒲生氏郷と信長由来の西洋兜をかぶった伊達政宗との対峙やその政宗の追っかけをする出雲阿国などが出てきて楽しめる。

2025/07/10

[momogaga]

レンタル。焼き物の技を学ぶために朝鮮へ。死を賭してまでやるのがへうげもの。

2019/10/15

[眠る山猫屋]

豊臣の天下が歪んでいく。前半は蒲生と伊達の男の語らい。伊達政宗は作者としてもお気に入りなのだろう、色々なところで古織を助けてくれている。後半は古田織部真骨頂、数奇者を縛ることなんて出来ない、とうとう海を渡っちゃいます！

2016/05/22

[石破茂辞めるなと思う24歳レースクイーン・寺]

秀頼誕生。豊臣秀次・荒木村重の息子である岩佐又兵衛・柳生石舟斎・宗矩親子登場。肖像を上手く使ったキャラクターがいつも面白い。蒲生氏郷と伊達政宗の別れ。朝鮮の窯を知りたい織部は加藤景延・本阿弥光悦・又兵衛を連れて渡航。新知識の吸収をするが、朝鮮軍に襲われる。そして名将・李舜臣も登場！。織部ピンチ。

2013/10/31

[Takashi Takeuchi]

単行本完結で一から読み直し。10巻。朝鮮窯の秘密を探りに戦乱まだ治らぬ朝鮮に渡海する織部。数寄の為には危険をも顧みないバイタリティー。後半活劇ぽくなってきた。秀吉の老化が著しい。

2018/11/04