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内容説明
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんの・りきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。利休執念の「わび」数奇革命は、未完に終わった。新時代到来、織部はひたすら「へうげ」を目指す。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
35
レンタル。武の天下人秀吉に抵抗し、我が道を通し続けることで、死を選んだ千利休。茶聖として永遠の天下人になった。 2019/10/15
眠る山猫屋
27
利休によるクーデターの挫折、業深き男のけじめのつけ方が泣かせます。秀吉と利休、織部、そして信長。家康や三成。それぞれの理想や野望が、願ったところにはたどり着かない。それでも利休は最後に小さな暖かい希望を古田織部に見出だした。互いが理解しあえていた。惜別の9巻。2016/05/22
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
20
未読かと思いきや、連載時に読んだものだった。しかし再読しても面白い。千利休の最期。強烈である。そして秀吉や三成の孤独。登場する人物達のキャラが立っている。戦国ものというよりも安土桃山ものと言う方が相応しい。創作した異説や笑いを塗しながらも、絵柄のせいもあって重厚な歴史娯楽だなぁ。2013/09/11
ぐうぐう
20
「さあ 秀吉が犬よ 用意された場では面白うない 床で腹切る故 役目を果たして餌にありつけ」。利休死す。戦国の世の、刺しつ刺されつの非情が、利休と織部、この師弟に究極の場を設けさせる。「わび」と「へうげ」の邂逅は、笑いと涙の激突を経て、ひとつの芸術空間と化す。2009/07/25
maito/まいと
17
実質の第一部完結の巻。迷いと野心の果てにたどり着いた、侘びの境地。そこから“外れた”己の姿を織部に魅せることで、己の道を引き継ぐコトを断念させ、茶頭として永遠の存在となった利休。首となって皆の前に姿を現し、みんながひれ伏した姿をみて、織部は何を思ったか。権力の後押しによる茶の成熟は身を滅ぼす、他の弟子には見せなかった師の姿。織部が侘びからへうげの道へシフトする構成は神がかりだったなあ。だからこそ織部の最期をこの作品ではどう描くのか楽しみだ。秀吉は老いていき、家康は穢れを恐れない強さを目指していく・・・2018/02/12
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