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内容説明
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。関白・秀吉の号令一下、北野大茶湯挙行。空前絶後のわび数奇EXPOに、織部イノチガケ。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
42
北野大茶湯開幕。石田三成に足を引っ張られたが、意外と相性いいんじゃないかなこの二人。そして起死回生の茶会で弥生時代風茶席・・・やり過ぎちゃった古織(苦笑)千宗易師匠にメッチャ怒られるの巻。だが後半で何かを掴んだ古織、宗匠と仲直り&悪巧み。この二人を観ていられる幸せ。2020/12/23
momogaga
33
レンタル。ノ貫という伝説の茶人を初めて知りました。小説では会えなかっただろうな。2019/10/14
眠る山猫屋
25
再読。この巻は、利休と古田織部との掛け合いに尽きます。師を越えんと目論む古織の挑戦と挫折、ノ貫に諭された利休が力の抜けた古織と対面して悟る、自らが目指してきたものの形。師弟というより“友”として解り合えた二人に感動。一方、東に向かった宗二も己の小ささに気づいたようで。暖かさと、近づく悲劇を予感させる一冊でした。2016/05/18
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
16
大茶会。織部は張り切るが利休に酷評される。そんな利休もノ貫に目を覚まされる。山上宗二は関東・北条家で今までに無い充実を得る。落ち込んでいた織部も再燃。いよいよ北条攻めが近づく。2013/10/30
maito/まいと
10
利休と織部、二人の理想と欲と我が身の姿が交錯しながら、大きく交わって分岐していく。丿貫という理想の佗茶人がこの世にいた時点で、すでに答えが出ていたはずなのだけど、もはや引き返せない利休。かたや、自分の感性を否定されてマジメに生きようとする織部、やぱりキミは何をやらせてもギャグにしか見えない(爆)でも、そんな二人がまた出会って、それぞれの姿を見て変わっていく。なんだかステキな展開だけど、やっぱい背負ったものは消せないらしく・・・2018/01/13