内容説明
タブーに近かった空白の古代史の謎を大胆な推理で解明。日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
日本人の「わ」の精神のルーツは?宮内庁が天皇陵の学術調査を拒み続けるのはなぜか? タブーに近かった空白の古代史の謎を大胆な推理で解明し、歴史学界の旧弊と教科書教育的な「日本史の常識」を覆す。
目次
●序論 日本の歴史学の三大欠陥
1.信長と安土
2.アカデミズムと丸山ワクチン
3.「素人」が大それたことをする理由
第1章 古代日本列島人編-日本はどうして「倭」と呼ばれたのか
第2章 大国主命論-「わ」の精神で解く出雲神話の“真実”
第3章 卑弥呼編-女王殺害と紀元二四八年の重大事件
第4章 神功皇后編-邪馬台国東遷説を裏付ける宇佐神宮の拝礼作法
第5章 天皇陵と朝鮮半島編-日本人のルーツと天皇家の起源
年表
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目次
序論 日本の歴史学の三大欠陥
第1章 古代日本列島人編―日本はどうして「倭」と呼ばれたのか
第2章 大国主命編―「わ」の精神で解く出雲神話の“真実”
第3章 卑弥呼編―女王殺害と紀元二四八年の重大事件
第4章 神功皇后編―邪馬台国東遷説を裏付ける宇佐神宮の拝礼作法
第5章 天皇陵と朝鮮半島編―日本人のルーツと天皇家の起源
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
266
井沢節健在な1冊。一般の歴史観に宗教的な視点(言霊信仰・怨霊信仰など)を盛り込んで通常の歴史観を批評する内容になっている。第1巻は”倭”の国~天皇家のルーツまでをカバーしている。今のとなっては内容に目新しいものはないが、一般常識に対して何ら疑いの目を向けない多くの日本人に対して警鐘を鳴らす意味で興味深い本になっている。本巻で面白かったのは丸山ワクチンについての記事だった。2018/09/21
KAZOO
146
井沢さんのこの本はむかしハードカバーで途中まで読んでいたのですが、その後フォローしていませんでした。中公の日本の歴史と岩波の講座日本史を読み終えたので、少し楽しめる日本史の本を再読しようと思い文庫版で読み始めました。確かに逆説という感じの内容で、おもてに表れない裏日本史です。序論の「日本歴史学の三大欠陥」は確かにそのとおりといいたいです。また「神功皇后編」も伊勢と宇佐の神宮についての論考で面白いものです。2016/03/08
Shoji
78
いやぁ面白かった。 逆説の日本史とは正に言い得て妙でした。 史実として明らかにされていない歴史を復原するには、仮説を立てることから始めなくてはいけません。 井沢氏が『逆説の日本史』で述べる仮説とその仮説に対する氏の理論は気持ちの良さすら感じました。 この本では「天皇陵と朝鮮半島」が特に面白かったです。 宮内省が天皇陵を考古調査させない理由が書かれていますが、私にとっては目からウロコでした。2016/12/23
saga
63
まさに「興味本位」でお試し購入。結果はがっかり。古代史を推測する視点は面白いものがあるし、歴史学者や宮内庁官僚の閉鎖性にも納得できる。しかし、著者自身がトンデモ史観と言われないために弄する言い訳がましい文章が鼻につく。疑問に思うこともある。例えば「柏手、……普通は二回」という記述。柏手の回数は明治政府が神仏分離と合わせて強制したものだったはず。また、卑弥呼が皆既日食を2度見たという。そうなると少なくとも100年以上生きなければならない。古代の平均寿命は30歳前後だろうに……2021/03/06
獺祭魚の食客@鯨鯢
54
歴史とはありのままの事実の記述ではない。HISTORYの綴りの如く物語なのである。時の権力者に都合の悪いことは「封印」してしまう。 西洋は異教徒や異端者は悪魔として征伐してしまう。和の国日本は怨みを残して死んだ者の怨霊が祟りを起こす御霊信仰がある。神として祀り魂を鎮める。 出雲大社の大国主命はヤマトとの相克の中で殺された。聖徳太子、菅原道真、平将門、崇徳上皇なども手厚く信仰されているのは、その死が天寿を全うしていないからである。 現代を生きる私たちも日本人である限り世界観の影響を受けている。2021/12/20




