内容説明
徳川家康が恐れた「大奥のキリシタン」!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
若き日の徳川家康を苦しめた浄土真宗信徒らによる「一向一揆」。家康は約30万人に膨れ上がり勢力を増すキリシタンに「一向一揆」化の悪夢を見た。
折しも江戸城大奥では女中・おたあジュリアを中心にキリシタンが増加し、家康の悪夢は現実のものとなりつつあった。
「伴天連追放令」から鎖国へと展開される徳川幕府の外交政策の裏面史を抉るとともに、徳川家康が「戦国日本」をいかにリストラし、「徳川三〇〇年」の礎をいかに築いたかを解明する!
目次
第1章 鎖国とキリシタン禁制編
第2章 大名改易と浪人対策編
第3章 茶の湯の変質編
第4章 演劇の変質編
第5章 儒学の日本的変容編
第6章 古兵と遅れてきた青年たち編
年表
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
134
この巻は日本人の文化の基礎が江戸時代の能や歌舞伎によって創られたことや、鎖国あるいは徳川三代や外様大名あるいは旗本との確執などの経緯がかかれています。このシリーズの面白いところは結構様々な文献を読んでおられてそれ紹介しているのですがあまり学術的でないものも含まれていて楽しくなります。たとえば家光が家康と春日の局の子どもだったとか。2016/05/16
gonta19
63
2010/9/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。2015/1/19〜1/30久しぶりの逆説シリーズは安土桃山時代から江戸にかけて。利休、鎖国、家光に関する考察が面白かった。2015/01/30
優希
42
江戸時代初期はまだ戦国時代の名残があり、鎖国や島原の乱など難しい時代だと思います。乱世から平和な文治政治へと移り変わる中で鎖国がなされたのですね。綱吉が名君だというのは意外でした。様々な改革が行われていますが、必要な改革であったのですね。学びになりました。2025/06/30
金吾
31
鎖国や島原の乱、由井正雪の乱も面白かったですが、武断政治から文治政治への移行は、その後の日本への影響も大きいので興味深く読めました。2025/06/03
ころこ
31
戦国時代から江戸幕府の成立当初は武断政治で、4代、5代あたりで文治政治に転換することに着目して、日本における近代の統治起源を考察しています。伊藤博文がキリスト教原理による近代に対抗しなければならなかったのは、江戸の鎖国によるキリスト教に対する問題の先送りが遠因にあるという論を展開します。官僚的な立ち振る舞い、民衆の側からみた官僚制度や司法制度のイメージなど、我々はごく自然にそれらの制度が確立した明治初期よりも、なぜか江戸の制度を想起させます。2020/07/20
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