満州アヘンスクワッド（２１）

著者名：鹿子【著】/門馬司【原作】

講談社（2025/07発売）

• ISBN：9784065401699

内容説明

「‥‥すぐにわかるわ　この市場の本質がね」
圧倒的な品質とそれを量産化する体制が整った新しい真阿片。その効力と中毒性は人々の噂により広がっていき斉々哈爾をじわじわと、そして確実に侵食していく。異常を嗅ぎつけた斉々哈爾の青幇は、真阿片を吸った者への見せしめの処刑や、流通経路を吐かせる拷問など手段を問わず真阿片を制圧。しかしその結果、斉々哈爾の住民たちが見せた反応は、彼らの想像をさらに上回る恐ろしい行動だった‥‥！　驚異的な真阿片の猛攻に狼阿片も反撃を繰り出す。悪魔の薬物“阿片”の市場、その本質とは。そして真阿片と狼阿片の戦いの結末とは──!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ミキ]

まさか勇が神と崇められてしまうほど阿片の質が高かったとは。

2025/11/28

[毎日が日曜日]

★★★

2025/07/06

[yayako]

狼アヘンと真アヘンの戦いは真アヘンが勝利した。狼アヘンの製造者は真アヘンの製造者と会いたいと欲し対面する。さて次は工場に関東軍がやって来る。どう切り抜けるのか。

2025/11/28

[しょうた]

羅のすんなり勇に心酔する姿が、現実はこんなすぐに打ち解けることないやろと思いながら読んだ。新アヘンを吸いたいがために、自分の眼球を取り除いて資金を得ようとする阿片中毒者たち。改めてこの時代は阿片という現実の辛さを忘れさせるために人生を破滅させるものが流行っていたほど、どうしようもない絶望が生活にはびこっていたのだな。

2025/07/10

[yom]

買い手の狂気。あらためてアヘン製造は悪魔の所業。神っていうか邪神。

2025/07/05