内容説明
新年の仕事始めの日。ジウ・イーリンが小松探偵事務所を訪ねてきた。父・ジーフェイの知り合いである、香港の大富豪の一人娘がお忍びで京都に来ており、彼女のガイド兼ボディーガードを頼みたいという。しぶしぶ依頼を引き受けることにした清貴。葵も加わっての京都観光は、最初こそ順調そうに見えたが、やがてとんでもない事件に巻き込まれることになる…!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
86
2022年4月双葉文庫刊。シリーズ18作目。通算20作目。香港の大富豪のお嬢様の京都案内をすることになった清貴に小松と円生が加わり、葵さんも案内に一役かってのギャグ仕立ての顛末記で、あまり楽しめませんでした。2022/08/31
雅
86
解毒剤のような葵ちゃん。そのやさしさが作品全体に出てます。2022/08/11
本詠み人
79
香港大富豪の一人娘がお忍びで来日。京都案内を依頼されたホームズさんのイケズな塩対応が面白い第18弾。各々のお金の使い方、お金に対する考え方が見られ示唆に富む内容。中でもホームズさんのお金への考察は『京洛の森のアリス』を彷彿とさせる(こちらの続編も是非😊🎶)「お金というのはとても人の感情に敏感。心の奥底でお金を拒否しているうちは、どんなに願っても来てはくれない」お金を持つことで自由でいられるのは真理かも🤭2022/05/31
hiro
77
第6.5巻と第0巻を含めると切りのいいシリーズ20作目。以前の感想でも書いたが、ビブリア、万能鑑定士、タレーランなどの女性がホームズ役作品とは違い、ホームズ役は京都の骨董品店オーナーの孫・男性の清貴というところに興味があって読んできた。今回はそのホームズさんが世界的な富豪のお嬢様のボディガードを務めることになり、そこで期待?していた大きな「アクシデント」が発生したが、期待程でなく尻切れとんぼという感じだったのが残念。やはりこの作品はミステリよりも、ラブコメ、京都案内とキュレーター・葵の活躍を期待しよう。 2022/09/24
ばう
74
★★★ 今回は「お金」に対する考え方がテーマかな?香港の大富豪の娘をアテンドするというミッションに嫌々ながら参加することになったホームズさん。無事京都観光も終わるかと思いきや大事件が。事件の顛末もさることながら大金を使う事に躊躇が無い富豪の娘からその理由を聞き、葵がそれまでモヤモヤしていたお金の使い方について納得出来て良かった。「世の中には良い贅沢と悪い贅沢がある」という言葉がとても腑に落ちた。このシリーズは時々こんな風に大切なことをさりげなく教えてくれるから好き。巻末の『拝み屋さん』の番外編も嬉しい。2023/11/15
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