内容説明
大学に入学して2度目の冬。葵は、家頭邸で円生の作品の展覧会を担当することになった。見習いキュレーターとして奮闘する葵。一方、清貴のところには、祇園で地下クラブを経営する敦子から、「自分の華道教室に通う生徒の婚約者の浮気調査」という、妙な依頼が舞い込む……大人気シリーズ、16弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
124
シリーズ16作目は前後篇に分割の前編。京都愛に溢れた内容は相変わらずで京都ネタもタップリで楽しめました。冒頭から葵と香織の会話で笑わせてもらいました。香織が円生のことを『オッさん』呼ばわりして葵に嗜められまさが実はお坊さん(住職)のことを軽称したもの。京都だけでなく私の地域でも普通に使うお坊さんの呼び名なので活字になると笑えた。イントネーションが違うので耳で聞くと判別しやすいけど活字になるとややこしい。円生は確かにお坊さん(オッ↑さん↓)やわ!って初っ端から笑ったけど最後はここで終わるんか?って…。残念!2021/03/20
里愛乍
81
前巻の劇中劇に引き続き、今回はリアルタイムキャンペーンが企画中と、毎回新しい試みでもって楽しませてくれますね。船岡山方面はあまり出向く事は無いのですが、良い機会なので本書共々散策を楽しみました。円生がどんどん味のあるいいキャラクターになっていくなぁ…次巻も楽しみ。反面、清貴くんはホント葵ちゃんが絡むとアホになりますね!(褒めてる)くりす先生、お疲れ様でございます…2021/05/23
ひさか
77
2021年3月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ16作目。長〜いタイトルの通りのお話で、特に大きな事件が起こるでもなく、前後編仕立てにした意味あるんやろうかと思って読んでました。後編が楽しみです。2021/04/22
hiro
72
最近中国やアメリカに行ったり、有名な古典ミステリーをオマージュした作中作が登場したり、このシリーズは京都案内からしばらく離れていたように感じていたが、この第16巻では京都市北区役所と組んで“船岡山”を盛り上げたいという意気込みが感じられ、今回無事復活していた。清貴と葵は相変わらずじれったいが、以前店長に惹かれていた香織の新しい恋は、今後こそ大丈夫という予感がした。一方、ホームズが活躍しないといけない謎解きのパートは、残念ながら後編へ。コロナが落ち着いたら、是非船岡山に登って京都市内を一望したいと思う。 2021/08/28
ばう
65
★★★ 今回は葵が円生の作品展を取り仕切ることになる話、『船岡山エリア』活性化プロジェクトへの参加、梶原家の話、祇園の敦子さんからの依頼などが絡み合って、結局後編に続くとは。図書館ユーザーなのでこの前編は9ヶ月も待ったから後編を読むのはいつのことになるやら💧葵はアメリカに行ってからの成長著しいですね。そのうちホームズさんを超えるかも⁉︎円生の作品展が楽しみです。2022/04/07