内容説明
清貴が上海に旅立った数日後、葵は利休、好江とともにニューヨークにいた。世界的な女性キュレーター、サリー・バリモアが女性キュレーター育成のために招いたのだが、待ち受けていたのは厳しい試験。なんとか「特待生」に残った葵は、他の2人とともに企画展のプロデュースをするように言われる。2ヶ月連続刊行、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
105
『清貴上海編』に続き、今作も物語は海外へ『葵ニューヨーク編』(◕ᴗ◕✿)清貴に恋をしながら、その才能に嫉妬もして葛藤する葵の心に著者がとことん向き合った渾身の本作!葵の成長にスポットを当てたシリーズ第14弾。2025/01/23
雅
104
清貴がいない事で葵の成長っぷりが見れた。普通に凄い人になってる。一緒のシーンではやっぱりデレデレだけど2021/01/03
hiro
92
シリーズ第十三弾のホームズ中心の『麗しの上海楼』と対を成すが、この『摩天楼の誘惑』は葵が中心のニューヨークでのはなし。キュレーターが登場する小説って原田マハさんの専売特許だと思っていたが、将来ホームズにさらに鍛えられた葵がキュレーターとして世界的に活躍するのは、まったく違和感がないように感じる。それだけ葵の成長したということか。そして、葵が抱えていたものが分かって、もちろん二人の仲もめでたしめでたし。ただ、途中簡単に罠にはまっても、捻りもなく簡単にすり抜けてしまうのはご愛敬。2020/07/25
ばう
69
★★★ 今回は葵ニューヨーク編。清貴が上海に行っている間、葵はニューヨークへ1人武者修行の旅へ行きます。清貴の才能と境遇への嫉妬を覚え始めたという葵はそれだけ成長著しいという事ですね。サリーと篠原陽平との関係に自身と清貴を重ね合わせる葵ですが、それだけ清貴と同じフィールドに近づいているということなのでは?サリーに留学を勧められても京都を選んだ葵。これからの2人にますます目が離せません。2021/01/13
真理そら
66
清貴の力量への憧れと嫉妬に悩む葵。ニューヨークに同行しようかと提案して断られたときの清貴の落ち込みを想像すると気の毒だ。葵のキュレーターとしての自覚と成長の物語。京都に来たばかりの頃の葵とは別人のようだ。2023/04/07