内容説明
大学3回生の夏休み。京都国立博物館でマネージメント担当のインターンとして働くことになった葵のところに、香港にいるジウ・イーリンから電話がかかってきた。「香港の現代アート美術館の展示会に、円生さんの絵が飾られている…」小松探偵事務所から忽然と姿を消した円生は、果たして香港にいるのか? 円生の残した「神のまにまに」という言葉の意味は? 清貴と小松は急ぎ香港に飛ぶが、そこで待っていたのは……。大人気シリーズ20巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
52
このシリーズも切りのいい20巻目。番外編の2巻も含めすべて読んできたが、ミステリーはさておき、やはり副題『見習いたちの未来展望』のとおり、第三章の京都国立博物館でインターンとして働く葵たちの話が一番興味深く読めた。また、第一章の『バースデー滋賀散策』ではいつもの京都案内ではなく、清貴の誕生日祝いに二人がビュートに乗って旅した比叡山延暦寺、日吉大社、白髭神社、湖北の長浜など京都に比べて取り上げられるこの少ない滋賀案内もよかったと思う。エピローグはこのシリーズの先を暗示しているように感じた。次は葵の旅立ちか。2024/02/11
はにこ
51
大学3回生になった葵は京博のインターンに。葵が将来に向けて歩きだした巻だった。ホームズは会計士の資格を取得し、店の経営とアーティストのサポート、円生は画家として認められてとそれぞれの未来への道が見えてきた。葵たちが訪れた滋賀、行ったことがないので行きたくなったな。2024/02/04
雅
49
葵ちゃんの成長度が凄いです。しっかり自分の生き方を見つけましたね。2024/04/28
はなりん
49
前2章は、ほのぼの甘々な日常な感じで楽しい。3章目は、円生のさまざまなものへの決着の章でした。葵の京都国立博物館でのインターンの話と、香港での円生の話が交互に展開され、ワクワク楽しめました。円生のわかりにくいホームズさんへの想いがよかった。円生も過去を清算しこれからの道を見つけ、葵もインターンを通してやりたい事を見つけ、ホームズさんとの関係も一歩進めて、全てが綺麗に終わったので、完結?って思ってしまいました。2024/01/28
万葉語り
41
京都国立博物館でのインターンシップなんて羨ましすぎる体験。もはや人生勝ち組の葵ちゃんを、もっとホームズさんに近づけるための経験なんだろうと思いました。2023-1542023/12/01