内容説明
ニューヨークから戻ってきた清貴と葵。再び、『蔵』での日常に戻った二人の前に、以前、吉田山荘で事件を殺人未遂を事件を解決した相笠くりすが現れる。くりすは、清貴をモデルにした『華麗なる一族の悲劇』という小説を読んでほしいと持ってきた。昭和初期が舞台のその物語の意外な結末とは…。大人気シリーズ、15弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
108
今回はエラリー・クイーンのパスティーシュという事で、ミステリ度の強い番外編。コレはこれで面白かったけど、やっぱり葵も登場しての展開のほうが好き。次巻が待ち遠しい2021/03/03
hiro
101
ホームズの謎解き、主人公二人の恋愛、もちろん京都案内に鑑定と見どころが多いこのシリーズもマンネリ感がしていた。そのためか、13、14弾では日本を離れて、上海・ニューヨークを舞台にした海外編と、目先が大きく変えていた。そして、この15弾ではさらに大胆にあの有名な古典ミステリーをオマージュした作中作が登場した。さすが名作ミステリー、以前読んだ内容をハッキリと覚えていたので、犯人はすぐに分かったが、マンネリ感などどこへやら楽しく読むことができた。次はどんな方法で楽しませてくれるか、期待して待つことにしよう。2021/01/19
ひさか
84
2020年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ15作目。 2/3くらいが、劇中劇の話です。この部分、あまり興味は惹かれませんでした。次作に期待します。2020/09/22
ばう
70
★★清貴と葵の前に以前の事件で知り合った小説家相笠くりすが現れ、清貴を主人公にした小説を書いたと言う。その劇中劇?がメインの本作ですが、正直いつもの2人を中心にした物語の方が好き。エラリー・クイーンへのオマージュと言いますが昭和初期が舞台という事もあるのか、クイーンの様な(あらすじはほぼクイーンの名作)クリスティの様な横溝正史の様な、それらをミックスした様な話という印象です。それよりも次は画家として成功した円生、彼をプロデュースする葵、焼き餅を焼いてオロオロする可愛い清貴が見たいな。2021/01/13
真理そら
68
『Yの悲劇』はあまりにも昔読んだので覚えていなかったが。記憶のかけらが浮かんできた(クィーン物も読み返してみようかな)「葵さんがいない」と思う読者の声は清貴クンが代弁してくれたけれど…その後の妄想でれでれムードには笑えた。葵さんは清貴や円生のようなナンギな男に好かれるタイプなのね。2023/08/31
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