内容説明
将軍家毒味役を務める矢背蔵人介の息子・鐡太郎は知人の勧めで海外渡航の企てに参加しようとする。しかし、その企ては何者かによって阻止され、参加しようとした者は鐡太郎の眼前で斬殺される。鐡太郎に捕り方たちが忍び寄る。はたして、鐡太郎、蔵人介、そして矢背家の人々の運命は――。蔵人介に最大の試練! 人気上昇中の鬼役シリーズ、慟哭必至の第十四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
131
鬼役「気骨」14巻。矢背家の家族の白装束にて捕り方と立ち向かうカッコ良いですね、鐵太郎さん上方へ旅立ち寂しくなりますが、それにしても暗殺御用での動きがないようですが?。2015/05/07
はつばあば
54
何があろうとこの14巻「気骨」は読み外してはならぬ!。良かった~(^^♪。若者の未来を見据える目と後先を忘れた言動に不安を覚える家族。それでも流石鬼役一家。一族郎党の気骨に喝采。私も子供を守る為なら・・いやいや誰もが親になったら子を守りたい気持ちで一杯のはず。鳥居耀蔵をタイムスリップさせてこの世に迎えたい。目を白黒させるでしょうね、そして元の時代に返せば・・もう少し柔らかくなるかも。鐵太郎の14歳の旅立ち・・時代はまだ鬼役を必要とするのか。?私はもう少し楽しみたいものです(#^^#)2017/02/05
えみ
53
「親の心子知らず、子の心親知らず」とはよく言ったものだが…親子共々お互いに分かり過ぎるとそれはそれでツライ。鬼役シリーズ第14弾にして遂に大きく動き出す、将軍家毒味役・矢背蔵人介とその子・鐵太郎の親子関係。まさか2人にそんな未来が待っていようとは!蔵人介の裏の顔、幕臣の不正を断つ暗殺役には剣術の際が必要である。しかし鐵太郎にはその才はなく…。跡取り問題。家を継ぐということが重要だった時代。剣だけでは断ち切れない親子の想い。親交があった者の疑惑、死、無念を見続けてきた蔵人介が今回立ち合った試練とは!!2024/04/04
み
25
これは、ばっさばっさが霞みました、最終話は子がいないあたしですら感情移入しましたよ。居候その1さんが登場しなかったのは、ちと残念。2017/05/09
さく
22
蔵人介の父としての思いが溢れた回。鉄太郎が自ずと進むべき道に近づいていく。危うさを感じながらも、間違いを犯す鉄太郎の意思を信じる。祖母、母、皆の気持ちを大切に感じ、鉄太郎は新たな道にたった一人で歩き出す。振り返らないと決めて。偉大な優しい父の視線を背中に感じながら。2021/09/26