内容説明
将軍の毒味役、鬼役を代々務めてきた矢背家。当主の蔵人介は、ついに自らの跡を継ぐ者として居候の卯三郎を試すこととする。命懸けの毒味、驚異の水練、死に物狂いの武芸、桁外れの早駆け……。卯三郎に次々に課されるのは想像を絶する試練だった。卯三郎はその試練を乗り越え、矢背家の跡目を継ぐことはできるのか。大好評シリーズ、涙と笑いと感動の第十八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
85
いよいよ卯三郎の修行が始まる。頑張れと願いながら読み進む。人は社会的地位や宗教や肌の色では無い。どう生きているかだろう。どこの社会にも下位の者が自分を超えて出世するのを面白くないと思うのはあるだろさ。しかし、それを排除しようとするのはいかがなものか。そこまで驕る輩に明日は無い(キッパリ)『鬼役』は役目なのだ。卯三郎よ、修羅の道を進む君よ!今日ばかりは祝いの酒に酔うがいい。2016/07/10
とし
52
鬼役「跡目」18巻。鬼役の跡目を継ぐ事になった卯三郎さん、蔵人介から様々な試練を与えられるが、蔵人介も同様の道を辿ったことに納得し努力し報いようとする姿良いですね、次回が待ち遠しいですね。2016/10/11
ベルるるる
26
卯三郎が、人を殺す覚悟を求められる鬼役になれるのか。殺気を放たず、胸に渦巻くあらゆる情を殺し、平常心を保ち、役目と割り切り人を斬れるのか。鬼役として生きていく事を若い卯三郎に求めていいのか、蔵人介にも覚悟が求められる。2017/03/25
み
24
さくさくと♪今作でお終いかと思うようなラストでした、が、まだ続く(^_−)−☆卯三郎さん応援しますよ。お仕事は楽しいばかりではないのです。2017/06/22
Kira
19
図書館本。矢背家の家督を継いで、鬼役とその裏の役目までも継げるかどうか。卯三郎にとって試練の巻だった。苛酷な試練を乗り越えても、難題は次々と卯三郎に降りかかることだろう。でも、蔵人介との絆は強くなっているし、卯三郎を見守る矢背家の人々の目はあたたかい。卯三郎のこれからを見るのがたのしみ。2023/04/26