内容説明
矢背家の家督を継いだ矢背卯三郎が、毒味で毒を啖った。日ごろから「毒を啖うて死なば本望」と教えられてきた卯三郎の養父・蔵人介はその安否を確かめるべく、城に駆け付ける。息子が生死をさ迷う状況にもかかわらず、非情にも蔵人介に毒味御用が命じられる。そして、蔵人介にまで毒が仕込まれることに。矢背家親子の命運ははたしてどうなる。そして、矢背家を狙った黒幕の正体とは――。最後まで息が抜けないシリーズ三十五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
124
はぁ。出たら読むに決まってるシリーズ最新刊は35弾!漢字が多い(汗)卯三郎が毒を啖った真相を探る蔵人介。生死と家をかけた矢背家総出の闘いがあった。いつの世も人こそが国宝なのだ。今回一番強かったのは幸恵さん。卯三郎に嫡男・麟太郎誕生!鬼役の宿命の中でその存在が癒しだろう。2025/10/27
KAZOO
84
小説版の「鬼役」の最新刊が出ました。役目を養子に引き継いだものの今回はその養子が毒を盛られて生死ままならずという状況になります。主人公はまた鬼役に復帰してその犯人探しをします。その背後には徳川幕府が始まったころまでさかのぼり、それに恨みを持つ一族がある人物をよみがえらせて幕府転覆をはかろうとします。陰陽師の世界のような感じになってきました。遠山金四郎も出てきます。2025/10/11
ひさか
18
2025年10月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ35作目。牛姫の託宣、天海の仕掛け、国宝、の3章で構成。徳川転覆の恐るべき陰謀に巻き込まれる卯三郎と蔵人介。矢背家総出の退魔戦の展開が楽しい。蔵人介も強いが、串部も強い。まるでファンタジーのような世界だ。2025/11/30
ぶんぶん
17
【図書館】「鬼役」も、もう三十五巻目、随分続いたものだ。 矢背蔵人介も毒見を離れ暗殺一筋だ、その蔵人介の後釜、卯三郎が毒を盛られ失明。 毒見役に返り咲いた蔵人介にも毒が・・・「平将門の首塚」に新たな陰謀が、矢背家一丸で立ち向かう敵とは、卯三郎の眼は・・・風雲急を告げる第三十五巻、果たしてどうなるか。2025/12/22
マサオ-
4
出たら必ず読む。養子の卯三郎が毒を盛られ代わりに蔵人介が、鬼役に復帰。今回は、陰陽師が絡んできて、でも最後は、蔵人介と剣客が対決。途中矢瀬一家が助太刀、剣客小説で有り、家族の物語り有り、何につけてもこの話しどう終わらせるのか、この続きがどう展開していくのか、気になる。 2025/11/06




