内容説明
将軍家毒味役矢背蔵人介。将軍の毒味をする御膳奉行の役目の一方、幕府に巣食う悪を裁く裏の顔を持つ。御膳所など各所に賄賂を撒き、幕府役人を接待漬けにして御用達に成り上がった商人を成敗した蔵人介は、次第に大きな騒動に巻き込まれる。そして、先に待ち受けていた罠とは――。200万部突破の大人気シリーズ、著者が大幅加筆修正した新装版第一巻登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
連載時代もので言うと、池波正太郎や佐伯泰英さんのものをかなり読んできてこれから何を読もうかと思っていた時に、このシリーズがかなり読まれていることを知り手に取りました。かなり面白い主人公の設定で、将軍の毒見役ということのほかに裏の顔を持っている主人公が幕府を内部から食い物にしたりする悪人を退治していくという勧善懲悪もので楽しめそうです。主人公の周りにいる人物も面白そうです。2024/05/31
えみ
55
格の違いを見せつけられた。さすが200万部突破シリーズで新装版まで発行されるわけだ。これは時代小説の良いところを上手くまとめあげて、だからといって使いまわしではない新鮮さもあって、納得の面白さだった。長く楽しめる時代小説が読みたくて、お薦めしていただいたのが鬼役シリーズ。将軍家毒味役・矢背蔵人之介は一方で最強の腕を存分に発揮する闇稼業・幕府に巣食う悪を斬り捨てるお役目も担っていた。裁かれない悪を追い詰め斬り伏せる。が、任を遂行するうちに次第にそこにある「悪」に隠されている秘密と黒幕の正体に気づいていく。2024/01/22
ともくん
40
自分好みの、重厚で濃厚な物語。 シリーズ物で、既刊本もたくさん出ているので、これから読んでいくのが楽しみ。2022/07/12
Mc6ρ助
18
読み友さんの感想から。『「政事に差し出口を挟む気はござりませぬが、市井を見渡せば米価諸色は高騰の一途をたどり、民の暮らしむきは逼迫しております。にもかかわらず、田沼時代の再来とばかりに公然と賄賂が横行し、金がすべての世の中とあいなり、城づとめの役人どもは上から下まで腐敗しきっておりまする」義弟の指摘を待たずとも、物価高騰の原因は誰の目にもあきらかだ。・・悪貨を鋳造乱発したことに起因する。わかっていながらも、それを口にする幕臣はいない。(p229)』アベノミクスの正体見たり枯れ尾花。2024/07/09
ゴルフ72
13
「のうらく侍」シリーズを終了し、今回から「鬼役」へいきなりかなりハードな場面に・・・のうらく侍よりちょいとハードすぎるきらいはあるが、悪を殺める矢背のこれからに期待!串部さんも良いね~!2023/09/23
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