内容説明
将軍家毒味役矢背蔵人介。将軍の毒味をする御膳奉行の役目の一方、幕府に巣食う悪を裁く裏の顔を持つ。御膳所など各所に賄賂を撒き、幕府役人を接待漬けにして御用達に成り上がった商人を成敗した蔵人介は、次第に大きな騒動に巻き込まれる。そして、先に待ち受けていた罠とは――。200万部突破の大人気シリーズ、著者が大幅加筆修正した新装版第一巻登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
55
格の違いを見せつけられた。さすが200万部突破シリーズで新装版まで発行されるわけだ。これは時代小説の良いところを上手くまとめあげて、だからといって使いまわしではない新鮮さもあって、納得の面白さだった。長く楽しめる時代小説が読みたくて、お薦めしていただいたのが鬼役シリーズ。将軍家毒味役・矢背蔵人之介は一方で最強の腕を存分に発揮する闇稼業・幕府に巣食う悪を斬り捨てるお役目も担っていた。裁かれない悪を追い詰め斬り伏せる。が、任を遂行するうちに次第にそこにある「悪」に隠されている秘密と黒幕の正体に気づいていく。2024/01/22
ともくん
39
自分好みの、重厚で濃厚な物語。 シリーズ物で、既刊本もたくさん出ているので、これから読んでいくのが楽しみ。2022/07/12
ゴルフ72
11
「のうらく侍」シリーズを終了し、今回から「鬼役」へいきなりかなりハードな場面に・・・のうらく侍よりちょいとハードすぎるきらいはあるが、悪を殺める矢背のこれからに期待!串部さんも良いね~!2023/09/23
ko-sight
2
将軍の毒見役を「鬼役」という。一方裏では「暗殺役」を請け負う矢背蔵人介。とにかく強く悪を討ち果たしたが、将軍家斉の落とし種・望月宗次郎の面倒を見ることに。次回はどうなるか興味あり。2023/09/04
John
1
はぐれ又兵衛シリーズで好きになった作家。将軍の毒味役=鬼役だがもうひとつの裏の顔を持つ矢背蔵人介。はぐれシリーズよりやや暗いが、許せぬ悪を斬るところは共通点か。次の巻も読んでみようかな。2022/12/12