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内容説明
停戦から3年。永きにわたる共和国との戦争は、帝国に深い傷跡を残した。飢餓・疫病・兵隊の野盗化…。それは“戦災”という名の、もう一つの戦争だった。これを憂慮した帝国陸軍は情報部内に第3課を設立し、戦災復興任務に当たらせた。その実、軍部の予算獲得のための方便であり、臣民の不満を抑制する“言い訳”でしかない彼ら。だが、社会を覆う欺瞞のブ厚い皮を切り裂き、内部の腐敗を暴くことを真に実践する彼らは、自らを『パンプキン・シザーズ』と呼び、任務達成に向けて今日も邁進する!
帝国を待つ“国家の死”──それは確定された未来であり、『第1の大剣』による本会議場への突入作戦などは、遅きに失した無益な殺し合いであるかに見えた。だが、情報部には諦めの悪い者が多い。彼らが並外れた意志をもって帝国の延命を狙うとき、殺し合いはそれ自体が意味を持つに至った。人質を“命の選別”にかける銃撃、敵うべくもない陸上戦艦への攻撃、陥穽に友邦の大使をはめる舌戦…。死に瀕した国家を救う苦闘が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もるもる
8
ずーっと続いてる国際会議編、今回も舌戦続きでまだ続くか……と思わなくもないですが、それでも読ませる内容。あと何気なく差し込まれる伏線回収がすごい。いつの話かと遡ったら2011年の14巻あたりの会話。8年以上一貫して描いてるとは意気が違うわけだ。2019/11/15
十二月の雀
7
「心があるから軍隊がある」昔から思っていたことを伍長が語ってくれたのが嬉しかった。さあ早く戦車(陸上戦艦)を狩りに行こうよ!この本、半分以上が真っ黒です。そして更にその半分がケルビム中佐で真っ黒です。ねちねちとイヤミな男だけど、この漫画の読者的にはもう慣れっこです。2019/11/23
ささやか@ケチャップマン
6
年に一度のお楽しみの最新刊である。人である以上心はあるのだから、合理性を重視する余り心を考慮しないことは、時として不合理であるという論旨は、考えさせられるものがあった。ストーリー的にはそういう説明が多くて歩みが鈍かった印象。次で弾けるのかな?2019/12/01
ぺぱごじら
6
『心をへし折る』ための大規模テロ作戦に対抗するは『心を明日に繋げる』反抗作戦。できることをできるものができる限りやる、それが例え自らの職責を問われる程の悪行であっても。そう、誰でもなりたいのだ『責任を負う人』に。自分が見える限りの人々の責任を負う人に。2019-592019/11/19
毎日が日曜日
5
★★★★2019/11/16