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内容説明
実業家・ロンダリオが引き起こした『0番地区』での抗争騒ぎは、街を牛耳るボス達との秘密取引によって収束しつつあった。ロンダリオがその剛毅を以てなお恐れた『西方諸国連盟(ネビュロ)合同会議』の開催は、もう目前だ。帝国が持つ技術特許の開放をめぐり、『西方諸国連盟合同会議』は紛糾必至! 迫り来る“冷たい戦争”へ向けて、無数の人影が入り乱れ、踊り始めた……!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろにえ@漫画用
8
【中古購入】0番地区編エピローグ&閑話休題&新章準備回。ウェブナーさんの過去回の話良いね!マーチスと以前出会ってたんだね!!子分でちょっと気になる男か。何気にマーチスが一番幸せ者なんじゃないだろうかw オーランドに語りかける謎の金髪…JACKなんだろうか…。「人は人殺しを実感したくない」故に距離を置き、感覚を鈍らせていくってのは納得。本能的に自分の死を実感させる同族殺害は忌避されるものだし、後学的倫理教育でも忌避するように教えられる。逆を言えば、真逆の教育を施し、実感を誤魔化し慣れさせれば……戦争怖いわ。2014/06/13
可兒
7
非現実的なシステムがある非現実の時空のなかで、その世界にとって現実的な解決方法をつくりだすのは面倒くさいし難しい。それを真っ向からやっているこの作者は偉大だと思う。ランデル語りが幅をとった気もするが、次回から濃ゆい政治シーンになりそうだし、それを見越した減速なのか2011/01/14
マミル/漫画
6
再読。貴族と王は建国においては英雄だけど、国が存続していく過程でどうしたって腐る。少尉が最終的に目指すものって、結局彼女がかつて夢見た英雄譚が元なんだよな。理想化され純化された夢の残骸みたいなものが彼女を縛ってる。国家は国民の道具たれ。それが永遠に続くなんて絵空事を少尉はずっと夢見ている。つまり彼女は一体何を成せば満足するのかな。そしてそれは成されるのかな。しかし伍長が前の少尉に言われたことって、人が人として思考し続けることの大切さだったと思うんだけど…伍長は何か変な結論に至っちゃってるみたい。うーん…2014/07/17
カナ
6
0番地区篇は最後までとりあえず読んで、その後読み返してようやく面白いと思えた。ランデルが自分のあれこれにしっかり区切りをつけられたようでいて、アベルの疑問を考えると結構心配。あれだけオレルドとマーチスとハンクスが901の話をしてたから気づかなかったけど、アリスはそれまでランドルの過去を知ろうとしてなかったんだ。セッティの兄弟は名前がそのままで、端的に愛情の無さが表れてる気がした。レオちゃんが良い笑顔だけど、やっぱり今回は門限7時のお姉さまに大笑いさせられました。2011/09/01
**
6
0番地区編は結局金と武力で解決。実にこの漫画らしい。個人的に、この作品が他と一線を画す点は、既存の道徳のその先を描いてくれる所だと思っている。拝金主義が悪、抗争を悪としてただ断罪するでなく、誰も救わない美徳であぶれ者を突き放して終わりって訳でもない。今後も期待。2010/06/22