大災害時に物流を守る:燃料多様化による対応を

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大災害時に物流を守る:燃料多様化による対応を

  • ISBN:9784657143013

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内容説明

天然ガス、自動車の可能性を追求する。2011年春、大震災直後の商業・運送業・公的機関等の痛切な経験から学び、過酷災害に対応できる物流の条件と天然ガス自動車普及の重要性と問題点を探る。《全国学校図書館協議会選定図書》

プロローグ エネルギーセキュリティの視点
 震災直後に起きた物流問題
 燃料多様化の遅れた実態と天然ガスへの注目
 マーケティング3.0の視点
 本書の構成
第1章 被災者の命をつないだ物流――佐川急便のケース
 天然ガストラックを世界一保有する事業者
 震災に直面した佐川急便東北支社
 被災者の命をつないだ配送
第2章 震災現場で使命を果たす公的機関――仙台市中央卸売市場と日立市役所のケース 
 市場内の食と人の環境改善のために
 震災翌日から15日間連続で市場開場
 市役所における環境対応策
 被害調査と避難民受け入れへの対応
第3章 震災を経て、進む店舗の防災対応――大阪ガスとイオンのケース
 イオンモール大阪ドームシティの開設
 防災対応型スマートイオンとは
「防災」と「エコ」 ― 4つのコンセプト
第4章 震災後に考える燃料問題――天然ガス自動車への注目
 スタンドの被災状況 ― ガソリンスタンドと天然ガススタンドの比較
 天然ガススタンドの供給安定性 ― 想定されるリスクの検証
 震災後の天然ガス自動車導入-野島クリーンサービスのケース
 エネルギーのベストミックスの構築-さいたま市のケース
 浮かび上がる「燃料多様化」の重要性
第5章 天然ガス自動車とは―― 天然ガスと天然ガス自動車に関する基礎知識
 天然ガスの特徴
 天然ガスの環境優位性
 実は身近にある天然ガス
 天然ガス自動車の特徴
 ガスの充填方法
 世界と日本における天然ガス自動車の普及状況
第6章 もう1つの天然ガス自動車――バイフューエル車の有用性
 天然ガスのバイフューエル車とは 
 バイフューエル車の特徴
 走行時CO2排出量の削減実績
 海外で進む普及 ― ヨーロッパの日常にあるバイフューエル車
 海外における新型ラインナップ
 震災時における活躍と今後の課題
エピローグ 災害に強い社会システムを

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasomi Mori

2
日本の運輸部門では、ガソリンをはじめとする石油系エネルギーが97.9%。一極集中的な依存状況、合理化の進んだ供給体制は、想定外の災害時には裏目に出てしまう。エネルギー問題の焦点は時代によって、「経済性の追求→経済性に加えて、資源の残量と環境性の重視→エネルギーセキュリティの向上」、といった形で変化してきた。本書ではその点を踏まえた上で、天然ガス自動車の普及の必要性が主張されている。大震災クラスにも耐えた実績をもつ地中のパイプラインや、佐川急便が世界最多の天然ガストラックを保有している話は面白い。2014/05/11

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