〈早稲田大学ブックレット「震災後」に考える〉シリーズ<br> フクシマ原発の失敗 - 事故対応過程の検証とこれからの安全規制

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〈早稲田大学ブックレット「震災後」に考える〉シリーズ
フクシマ原発の失敗 - 事故対応過程の検証とこれからの安全規制

  • 著者名:松岡俊二
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 早稲田大学出版部(2012/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784657123121
  • NDC分類:543.5

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内容説明

なぜ事故は防げなかったのか。政府・電力会社・経済界・学界・マスコミの対応、原子力の安全規制制度改革の問題点はなにか。社会科学の目を通じた徹底検証により、安全な未来への方向を提示する。全国学校図書館協議会選定図書

第1章 日本社会と東日本大震災と福島原発事故

1 2011年3月11日を記録に残そう
2 2011年3月11日を抱きしめて
3 2011年3月11日と日本学術会議
4 第二次世界大戦の敗戦と福島原発事故
5 2011年3月11日・金曜日・日本時間14時46分
6 日本の原子力発電研究と本書の課題
7 規制とイノベーション

第2章 福島原発事故と安全規制機関の能力
1 福島原発事故の検証
2 東電「全員撤退」発言問題と今後の原子力安全規制
3 福島原発事故と説明責任
4 ERSSによるメルトダウン予測情報
5 SPEEDIによる放射能拡散予測情報
6 想定内だった大津波
7 福島原発事故と安全規制機関の問題点

第3章 日本の原子力安全規制の展開と今後のあり方
1 制度論アプローチからみた原子力安全規制制度の改革
2 原子力開発の出発点
3 原子力安全規制の歴史的展開
4 日本の原子力安全規制の制度的特徴
5 原子力安全規制の今後のあり方

第4章 福島原発事故と日本社会のこれから
1 東日本大震災と福島原発事故から1年余
2 福島原発事故の教訓からこそ見えてくる今後の日本社会のあり方

師岡慎一教授との対談  社会科学者と原子力工学者の視点で考える福島原発事故と大学のあり方

目次

第1章 日本社会と東日本大震災と福島原発事故(2011年3月11日を記録に残そう 2011年3月11日を抱きしめて ほか)
第2章 福島原発事故と安全規制機関の能力(福島原発事故の検証 東電「全員撤退」発言問題と今後の原子力安全規制 ほか)
第3章 日本の原子力安全規制の展開と今後のあり方(制度論アプローチからみた原子力安全規制制度の改革 原子力開発の出発点 ほか)
第4章 福島原発事故と日本社会のこれから(東日本大震災と福島原発事故から1年余 福島原発事故の教訓からこそ見えてくる今後の日本社会のあり方)
師岡愼一教授との対談―社会科学者と原子力工学者の視点で考える福島原発事故と今後の大学のあり方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

305
2011年3月12日(いうまでもなく大震災の翌日だ)、テレビの映像を見ていた私たちは大きな衝撃を受けた。あろうことか、フクシマ原発1号機の原子炉建屋が水素爆発で吹き飛んだのだから。その後、2号機以下4号機までも制御不能に陥ったのである。その後、私たちはさらなる衝撃(笑劇)に向き合うことになる。すなわち、原子力安全・保安院も原子力安全委員会も、共に全く頼りにならない存在であることに気づかされたからである。さらにその後にSPEEDIが全く活用されなかったことも知る。本書の検証と警鐘をすべての人に。2018/02/25

syota

27
あれからもう7年だ。3月11日夜の段階で原子力安全・保安院は、原子炉の炉心溶融を予測し首相に報告していたそうだ。私は「これは水素爆発で直ちにどうこう」という政府の発表を鵜呑みにし、大量の放射性物質が撒き散らされたときも戸外で作業していた。SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測シムテム)が実はそれなりに機能していたのに、国はそのデータを放置し(逆に米軍はこれに着目し、外務省経由でデータを入手していた)、多くの住民がいたずらに被爆させられたと知ったときの、声も出ないほどの悔しさと怒りが再び蘇った。(続く)2018/04/02

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