〈早稲田大学ブックレット「震災後」に考える〉シリーズ<br> 災害に強い社会をつくるために - 科学者の役割・大学の使命

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〈早稲田大学ブックレット「震災後」に考える〉シリーズ
災害に強い社会をつくるために - 科学者の役割・大学の使命

  • 著者名:鎌田薫/浦野正樹
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 早稲田大学出版部(2012/09発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784657123152
  • NDC分類:369.31

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内容説明

科学者は信ずるに足りないか。大学に何ができるか。大津波と原発事故に直面した、災害社会学・原子力工学・公共哲学・防災工学の代表的研究者たちが、自らを厳しく見つめ、減災と危機復元力のために何が必要なのかを考える。危機の時代に、学問と大学の使命を問い直す、すべての人々へのメッセージ。

第I部 《震災後》に研究者として考えたこと

地域社会学・災害社会学の視点から                   浦野正樹
地域の脆弱性を見つめ復元=回復力を強める
 1 東日本大震災の波紋――過疎・高齢化社会に投げかけられた課題
 2 「想定外」の災禍を生きる?
 3 リスクの可視化と解読/リスク分配の公平姓――社会的な判断プロセス
 4 地域自治と地域での判断軸――地域の存続をかけた問い
 5 災害研究の位相――脆弱性と復元=回復力概念への着目
 6 復元=回復力概念の射程と意義――災害の脆弱性パラダイムの深化


エネルギー・原子力工学の視点から                   岡 芳明
エネルギー問題と福島事故の教訓
 1 エネルギー利用の歴史―化石燃料が主要なエネルギー源、エネルギーは社会の血液
 2 エネルギー・セキュリティー―エネルギー問題は甘くない、つねに戦争/紛争要因
 3 地球環境問題
 4 電気エネルギー
 5 福島事故の教訓
 6 原子力教育
 7 原子力安全の科学的知見の探求と原子力規制専門家の育成
 8 まとめーーエネルギー問題は冷静に多面的に考えよう

公共哲学・経済政策学の視点から                   鈴村興太郎
危機管理への合意形成を求めて
 1 政治主導の危機管理の試金石
 2 学術コミュニティが直面した試練
 3 人文学、社会科学が危機管理の制度設計に貢献する水路は何か
 4 漂着点の現状評価

防災工学・土木工学の視点から                    濱田政則
耐津波学の確立と防災社会の再構築
 1 地震・津波予知の失敗とその後の混迷
 2 耐津波学の構築と津波対策の推進
 3 世界的な自然災害の多発と災害軽減への取り組み

第II部 〈未来〉のために研究者・大学は何をなすべきか

問題提起                               鎌田 薫
四教授のメッセージをいかに受け止めるか
 1 科学の失敗と専門家への不信
 2 社会システムの脆弱性
 3 総合的研究機構としての大学の役割
 4 次代を担う人材の育成
 5 社会に・世界に開かれた大学の条件

ディスカッション                  コーディネーター  鎌田 薫
災害に強い社会へ――科学の役割・大学の使命
                討論者  鈴村興太郎・浦野正樹・濱田政則・岡芳明

目次

第1部 “震災後”に研究者として考えたこと(地域社会学・災害社会学の視点から―地域の脆弱性を見つめ復元=回復力を強める エネルギー学・原子力学の視点から―エネルギー問題と福島原発事故の教訓 公共哲学・経済政策学の視点から―危機管理への合意形成を求めて 防災工学・土木工学の視点から―耐津波学の確立と防災社会の再構築)
第2部 “未来”のために研究者・大学は何をなすべきか(問題提起―四教授のメッセージをいかに受け止めるか ディスカッション―災害に強い社会へ 科学と大学の役割)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ryo1oo3o

0
とっても薄いしすぐ読める。内容は各専門家が311後に考えた事を述べ、最後に全員で討論となっている。結局全体として指摘された問題は技術に対する信頼とそれに基づく設計による社会全体の脆弱性の増大で、対策は社会的な合意形成の手法、緊急時用の社会システムなどが示され、そしてこれらのことを踏まえた社会システムの再構築が提起されていた。個人的には技術とか科学とかの知の前提を共有したりすることによって社会システムが変化することを踏まえた上で、その科学知は自身のあり方とその中身を見つめ直すべきだと思った。2013/04/06

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