内容説明
ネパール宮廷で起きた事件を解決した翠蘭(すいらん)は、事件で命を落としたデーシャの遺体を家族のもとにかえすため、王子に随行してランタンへ向かった。ゲンパは、戦の後に起きるであろう問題に対処してほしいと翠蘭に言い残し、ラセルとともに吐蕃(とばん)へ戻っていった。ゲンパの予想通り、ある重要な決断を迫られた翠蘭は、吐蕃王妃としてネパール王ナレーンドラとの交渉の場に臨むことになったが…!? 大ヒット歴史ロマン、ついに物語はクライマックスへ――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆん@
22
翠蘭出会った人々を味方にしてしまう魅力があって、ゲンパに戦の後に起こるであろう、むつかしい問題の対処を任されたけれど、皆に支えられてなんとか乗り切った。最後のナーレンドラ王との交渉は本当にすごかった。次が最終巻らしいので、どうなるのかが楽しみであり、この物語が終わってしまうのが残念とも思います。2013/09/01
ミカ
5
ついに1枚も挿絵がなくなってしまった…。元から少女小説の枠に収まりきらないスケールの話ではあるので、まあ仕方ないのか…。ネパール編終了。あちこちで無双する翠蘭がかっこいい。王妃として母として妻として意志を持って自ら動く姿に誰もが魅了されるのがよくわかる。次で最終巻だそうなので、さみしい気持ちもありますが、ちゃんと書ききってくれるのを楽しみにしたいと思います。2013/07/22
MAA
5
とうとう、あと残り一冊となってしまいました。リジムが死んだ時はどうなる?と思いました。コバルトシリーズが最近、低年齢化しており 手に取りにくい物も多い中、とても素敵なお話しです。2013/06/24
柊
5
ナレーンドラ王の”大丈夫か・・・?”のところでグッときた。あーやっぱり翠蘭はリジムがいつもそばにいるのね。ネパール編終了で、この巻はなんといってもナレーンドラ王。グナヴァティー妃が素敵な方だから、王が魅力的だと。あとは侍女のチェーシがいろんな面で頑張りました。本の帯の予告のおかげで、あと1冊という覚悟を前から持つことができて、落ち着いて最終巻を読めそうです。2013/05/10
ひーたろー
5
王と翠蘭の駆け引きが面白かったです。そして、表紙の「あと1冊」に、とうとう終わるのだな、と感慨深いです。ヒーロー亡くなってからこんなに続いた少女小説ってほとんど無いんじゃないだろうか。最終巻、朱櫻とサンボータ出てくるといいなあ。2013/05/05