内容説明
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4万年の歩みを一気に描く新しい列島史。
古代から現代まで全16巻で知る日本の歴史。
一般読者を対象とした古代から現代までの日本通史の企画。混迷の時代の21世紀を生き抜くためのさまざまな知恵を先人に学ぶ。つまり、文字通り「歴史に学」んで、明日を生きる知恵とすることができる歴史全集とする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
39
縄文人と弥生人。ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を滅ぼしたと言われていたけれど、実は交雑しながらジワリジワリと減っていっただけ説がありますが。縄文人も文明が進んだ弥生人に滅ぼされたわけではなく、良い所取りでうまいことやって近代まで縄文文化は続いています。この本で文明の定義は武器や争いで支配階級ができること、と言い切ってます。確かにそうかも。欧米が世界中を野蛮な未開人扱いしたように、日本も琉球やアイヌを文明化されていないとして差別してたもんなぁ。日本の縄文遺跡が世界文化遺産に!うん、日本最高!2021/07/29
翔亀
34
<通史>を書くのは歴史家として目指すべき一大目標である、と誰が書いていたかは忘れたが、妙に記憶に残っている。○○時代という専門分野にとどまらず広く目を配らなければならないことはさることながら、時代を通じた明確な視角あるいは方法論、もっといえば歴史思想が必要となるからだ。最近のこの小学館版日本史全集(著名な旧中公版以来どれほど出版されたことだろう!)は特集主義を銘打ち興味深い巻が多いが、その第1巻である本書は、認知科学を武器に見通しの良い先史の<通史>となっている。■著者は文字のない先史においては、↓2020/04/13
白義
23
わー、ちゃんと科学してるのに読みやすいな!という感じ。環境考古学と物質文化の変遷というハードな話題から当時の社会のあり方まで豊かな筆致で書きつつも、豊かすぎないきちんと距離を引いたところ……つまり過度に古代を理想化したりしない慎重な姿勢もあり、旧石器時代から古墳時代までの四万年が一望できる。土器や石器の解説に読者を引き込むために「凝り」というキーワードを用いて、つまりデザインとか象徴的な側面に凝ることが社会と文化の事始めなんだよとわかりやすく語るところも巧みな文章でこのシリーズの方針と特徴をよく表している2020/09/18
月をみるもの
20
松木さんの専門である弥生・古墳は言うにおよばず、旧石器や縄文時代の最新成果レビューとしても素晴らしい。長期的な気候変動と人間の生産活動の関係、文字が入ってくる前の人間の認知能力、こうした新たな視点から描かれる(「日本」ではない)列島の歴史2022/09/28
bluemint
17
旧石器時代から古墳時代の4万年、文字を持たない時代の歴史。その間の動きをどうやって解明再現するか。分かりやすく読みやすい!埋設物、墳墓、モニュメント、住居跡など残された物と、気候の変動をベースにして人々の定着と拡散の様子。鉄器の入手を中心とした交易回路によるムラからクニへの変貌が目に見えるようだ。私自身にも、地球に最初の生命が発生した時から猿人時代を経過し石器時代から今の私に至るまでの歴史が刻み込まれており、一度も中断がなく連綿と続いてきたことがよく分かる。2021/01/28
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