内容説明
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欧米列強の領地獲得競争を背景に、日本も蝦夷地へ進出し、外国と衝突しながらも交流するようになる。鎖国体制のもとでひたすら閉じこもっていたのではなく、北方地域ではすでに開国への流れは始まっていた。いっぽう内政においては、庶民からの献策を奨励し、民意の動向を重視する「世論の時代」ともいえる実態があった。また、開国前の関東には多くの庶民剣士がおり、彼らは幕末の過激事件にも参加していた。漂流民から新選組まで、幕末期を生きた人々を通して、鎖国から開国へ、そして「徳川の国」から近代国家へ向かおうとする社会の変貌を新たな視点から描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
35
幕末の時代になり日本をめぐる諸外国の動きも活発化してきました。大黒屋光太夫や高田屋嘉兵衛、大塩平八郎など小説などでおなじみの人物が登場してきます。しかし、この本で私が気にした人物が楢原謙十郎という経済官僚です。あまりよく走りませんでした。このような人物が江戸末期にいたのですね。文政の改革を行ったということですが、将来わたしが万が一小説を書く場合のタネが一つできました。2015/01/30
珈琲好き
8
面白すぎわろた。この著者の他の作品がくっそ高い専門書しかないことが残念。新潮選書とか角川選書とか講談社選書とかがこの著者を起用してもっと手頃な値段の歴史書を書かせて欲しい。2017/05/21
鐵太郎
7
教育として歴史を教わるとき、日本の開国はペリー提督による来襲があたかも史上初めてのことのように学びます。江戸時代の平和で太平な社会に、近代の文明国家がいきなり入り込んできて、おかげで日本は文明化されたのだと。こんな「学校型歴史」は、必ずしも完全に排斥すべきとは思いませんが、いずれは「大人の歴史観」を持つべきです。その時読むべき入り口に、この本のようなものがあるのは嬉しいね。2009/02/11
へたれのけい
6
そうか、高田屋嘉兵衛さんはこう云う時代の人だったんだ。小説「菜の花の沖」で初めて知ったので、表紙絵の褌姿のイメージが強く残ってる。(笑)2018/10/04
shiggy
5
これまでの巻の中で一番読みやすかったように思う。ロシア、アイヌ、和人との関係が面白い。世界的な視点から鎖国から開国に向かう日本の内情がよくわかる。それに大塩平八郎の評価も面白かった。2021/05/28
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