内容説明
世界を変える秘密。それを握る男は地球の闇に住んでいた。男が秘密を託したかったのはただ一人の女。だがその女は闇組織の男たちに追われていた…。謎を追ってニューヨークからウクライナへ―スリルあふれる、サスペンス・ミステリー!
著者等紹介
ステルマック,オレスト[ステルマック,オレスト] [Stelmach,Orest]
アメリカ、コネチカット州生まれ。両親がウクライナ移民のためウクライナ・コミュニティで育ち、皿洗いやデパートの商品陳列などの仕事で生活費を稼ぎながら、ダートマス・カレッジとシカゴ大学で学位を取得。卒業後、日本での英語講師を経て、国際投資マネージャーの仕事に従事する。2012年に短編『In Persona Christi』が『アメリカ探偵作家クラブ傑作選Vengeance』の一編に選ばれてデビュー。『チェルノブイリから来た少年』が初めての長編小説となる
箸本すみれ[ハシモトスミレ]
上智大学英文学科卒。外資系大手IT企業、通訳ガイドを経て翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
61
銃撃された男から聞き取った男の最後の言葉をもとにウクライナに向かったナディアは、ゾーンと呼ばれるチェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域で死んだはずの叔父と会う。息子を無事にアメリカまで連れていってほしいという叔父の依頼を受けたナディアとアダムの逃避行。ビクターたちの執拗な追跡にピンチになると必ず助けが入るのが何度か続くと「まただ」とも思うが、どんなサスペンスだってにたようなもの。想像以上にウクライナという国が複雑で厳しい国だということを知るきっかけにはなった。ただ、ラストはかなり甘いように思う。2022/10/29
けいちゃっぷ
6
最後まで軽すぎて楽しめなかったな。 ピンチになればホワイトナイトが現れるし、男たちはいつもあと一歩でナディアを確保できないし。 あり得なさの連続に呆然としつつも、現実のウクライナの人々の方がはるかに厳しい毎日を送っているのかと思うと涙がでてきた。 295ページ 2014/08/08
やぶやぶ
2
★4 スリリングな展開、おもしろかったです。ロシアとアメリカが地続き(氷続き?)で繋がってるとは知りませんでした。2022/11/05