内容説明
殺人事件担当、捜査一課の宇野警部と女子大生・夕子のおなじみコンビが訪れたのは、人気作家のモダンな邸宅。出迎えた作家の美しい妻は、幽霊と話すことができるという。すると、誰もいないはずの2階から内線電話がかかって…。笑う男の声と、響き渡る銃声! シリーズ1の怖さとの呼び声も高い表題作他、「火葬場の煙はななめに上る」「見知らぬ人への挽歌」など4篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
19
幽霊シリーズ第17弾、2冊目。今回は5つのお話収録。『火葬場の煙はななめに上る』叔父の火葬中に遠くに見えた叔父、みんなが拾ったのは誰の骨なのか…?どうなっていくのかわからず、このお話が一番面白かった。2017/09/16
kaizen@名古屋de朝活読書会
5
同じ夕子と宇野刑事との物語なのに、暗い話と明るい話があるのが面白い。 本書は5作品所蔵。 幽霊博物館 海より深く 火葬場の煙はななめに上る 見知らぬ人への挽歌 旅路の終り 今回は、「深く」「ななめ」「挽歌」「終り」 と否定的か、斜に構えたものが多い。 赤川次郎の精神的な状況や、体調によるのだろうか。 作品を書き上げた年月を入れて、表にすると面白いかもしれない。 筋の前向き度、登場人物の明るさ、結論の暗さを5段階評価して、その流れを読めば、 赤川次郎史が書けるかもしれない。2011/08/16
まもるっち
3
宇野警部と女子大生永井夕子のコンビが訪れたのは人気作家のモダンな邸宅。シリーズ一の怖さと呼び声も高い表題作他4編。2012/07/14
poke
3
とりあえず書いた感じを受けてしまった。このシリーズも厳しくなってきたのかな…。さみしいけど。2012/01/13
紅都
3
シリーズものなのね。そうとは知らず読みました。人が死んだりするんだからアタリマエかもしれないけど、どの話も、後味がじんわりと悪くて、ちょっと消化不良を起こしそう。年下の恋人夕子に振り回される、宇野警部の災難模様(?)は面白い。2011/11/27