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内容説明
明治25年12月、岡山県成羽村。日清両国の緊張が高まる中、徴兵された木口小平は、断腸の思いで妻・亀野と離婚して、広島にある歩兵第二十一連隊に赴く。努力のかいあって、2年後には兵士憧れの“ラッパ手”を任され、その音色は仲間から「幸運のラッパ」と言われるほど評判も上々。だが、ついに小平のいる連隊も朝鮮に出陣することになり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
38
愈々、日清戦争!だがいまだに日本は「貧乏国」のまま。軍馬も小柄で列強と比べ物にならない。でも開戦してしまう・・・どうなる!!!2020/11/14
田中峰和
5
「シンデモ ラッパヲ クチカラ ハナシマセンデシタ」で有名な木口小平が前半の主人公。修身の教科書で英雄譚となって、待ち伏せする清国軍に対し武器も持たずラッパを鳴らし続けるよう命令された木口。ラッパを鳴らし続ければ標的にされて当然である。可哀そうな人だ。もっと可哀そうなのは、古志正綱少佐。食料を馬に運ばせていた朝鮮人人夫に逃亡され、兵站不足の責任を取って切腹したのだが、武士の生き残りらしい死に方だ。兵站の重要性を知らしめるためにこそ、彼の切腹を修身に乗せるべきだった。木口だけを英雄にしたのが間違いのもと。2021/03/31
北白川にゃんこ
4
戦争を求めるのはやはりいつも国民なのである2020/07/18
マリー
1
軍のラッパ吹きのこと、当時の日本の軍馬とヨーロッパの軍馬が体格も素質も何もかもこんなに劣っていた、などという話しも改めて驚く。2016/01/12
eucalmelon
1
古志正綱少佐、サムライであり兵站の重要性を良く知っている管理者だと思う。軍のラッパ吹きに焦点があたる物語は初めてだが、なかなか良かった。幹部の名前しか残らないが、実際は底辺を支えている人々がいることが良くわかった。2015/07/30




