文春文庫<br> ミニ急行「ノサップ」殺人事件

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文春文庫
ミニ急行「ノサップ」殺人事件

  • 著者名:西村京太郎
  • 価格 ¥458(本体¥417)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
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  • ISBN:9784167454050
  • NDC分類:913.6

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内容説明

北海道の根室本線を走る、たった2両編成のミニ急行「ノサップ」が、広大な根釧原野のまんなかで拳銃を持った列車強盗に襲われた。しかしシーズンオフで乗客は少なく、犯人の奪った金額は拍子ぬけするほど僅かなものだった──。しかも、乗り合わせた乗客が、焼身自殺! 事件で片目の視力を失っていたというが……今どきめずらしい列車強盗事件の裏には何が隠されているのか? 意外な犯意をご存知、十津川警部が解明する、大好評のトラベル・ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

126
本書はとても短い作品ですが前半の巧みな犯罪トリックと後半の緊迫の犯人追跡サスペンスがバランスよく配された中々に充実した内容の秀作だと思いますね。この「時代遅れの列車強盗」の裏に隠された真実の動機と目的は普通ではちょっと思いつかない盲点を突いた素晴らしいトリックだなと感嘆しましたね。著者の作品は殆どが犯人探しの興味とは無縁ですが、代わりにその不満を補って余りある様々な技巧が随所に凝らされていて全く飽きる事無く読めますね。また最近の作品と違って真実の意味の緊迫したサスペンスをたっぷりと味わえて大満足でしたね。2018/02/10

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

9
 1990年 3月10日 初版。「勝手に列車祭」第130弾。この本は2冊あり文庫コレクション252冊目であった。。。書かれた当時の車両はキハ53だと思われる。(2両編成。)が私しが北海道を回ったときは「ノサップ」は快速に格下げされていた。事件の箇所も通ったが、ほんとに何にもないところであった。そんな場所で線路に火を炊き、列車を止め列車強盗という事件が起こる。米国の西部劇のような設定であった。途中色々ややこしくなってくるが、最後日本一忙しい警部が「要するに彼らはやり過ぎたんだよ」というのが本音だ。2016/10/20

義輝仮面

2
【★★★★☆】 根室本線に列車強盗が!そこからどう真実にたどり着くのか!短めながらうまくまとまっているなぁと思いました。2017/08/29

kyokucho

2
時代を感じるなぁ、当時はネットも携帯もなかったのか。2013/07/19

kenkou51

2
長編 だがあまり厚くない。列車強盗のシーンから始まる。当時は携帯がないので、運行中に事件があっても駅に着くまで知らせる手段がないからこういう事件を想定できるのだなぁと思った。2013/02/24

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