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内容説明
怪異達の知恵の神になった少女と、怪異にさえ恐れられる男が、怪異に挑む[恋愛×伝奇×ミステリ]!! “怪異”の知恵の神になった少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異”にさえ恐れられる男だった!? 2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!?
岩永琴子の敗北を、桜川六花の勝利を間近で見ていた桜川九郎の胸中はいかに…!? 「岩永琴子の逆襲と敗北」エピローグを収録! そして、琴子のもとに舞い込んだ高校時代の知人からの相談、それは「江戸時代に雪女を斬ることによって
幻の秘剣に開眼し名を上げた剣客」についての悩みで!? 【新章「雪女を斬る」、見参!!】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
70
(※これは伝奇ミステリです)。コミカライズ版「雪女を斬る」完結!まるで少年漫画のようだ・・・。儚さ、切なさ、愛しさ、すべてがこの迫力と雪の中に詰まってる・・・。おまけ過去編は和む。来年のアニメは雪女編確定だし、やっぱりここまでやって欲しいわ・・・(でも「スリーピング・マーダー」もやって欲しいし、そうなると尺があああ!!)。2022/11/17
どんぐり@京都の何処かで
26
時代考証等は分かりませんが、推理ロジックとして破綻なくドラマチックに短命種である人間の侍と、長命種である雪女の感情の機微を描き切り、原作者付のコミックの醍醐味を味合わせてくれた。何故雪女の姉は死ななければならなかったのか。何故半兵衛はあの日、あの場所で死んだのか、殺されたのか。美しい想いの果てにあったしずり雪の完成と、わずかな事実のみで、半兵衛一人ではしずり雪完成には至らなかったと看過した琴子の恐ろしさ。 ただ今巻は刀を振るう二人の所作に心奪われた。プロの漫画家さんって本当にすごい。2022/11/23
陸抗
25
雪女の存在を隠した虚構の、辻褄は合うけどとことん悪役に落ちてしまった半兵衛と、雪女が存在した真実とのギャップにやられてしまった。悲恋だった。何処までも大切なものを守るためだけに生きていた、あの人に惹かれた。今回は言いくるめなかったのは、多少なりとも覚えていて欲しかったからかしら。2022/11/23
ほたる
15
雪女を斬る編完結。やっぱり最高だった。特に絵で見せる部分が非常に良いね……半兵衛の想いが表に出てくるシーンは本当に苦しくて胸が痛い。「ゆきおんな」となぜ発言して亡くなったのか、とても良いホワイダニット。食い意地張ってる妹もまた面白い。2022/11/16
にぃと
14
「雪女を斬る」編解決まで。半兵衛と雪女の日々、雪女と離れてからの日々が半分以上で、彼がそういう結論に至ったもの仕方ない、と思えるほど。おまけマンガを読んでいると半兵衛は彼なりに楽しく充実した生き方をしていた感じだが、それでも心に想いを抱えていたんだろうと思う。分量的にも丁度いいくらいで楽しめた。しかし雪女は姉妹どちらも美人さんで、半兵衛も顔がいいのでこの巻は華やかだし読んでて楽しい。2022/11/19