内容説明
世界の根源的なパワーを表現しつくした、古典芸術の傑作に深く酔いしれるためにはこうすれば良い! 感動と驚きと未知なる体験が待っている、常識をこえた西洋芸術入門書。 放送大学人気教授による入魂の一冊。カラー口絵16頁。
《ヴィーナスの誕生》のヴィーナスに、女性の肉体美を感じたら不謹慎なのか? いや、そこから芸術体験は始まると本書は語ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yurari
5
「はじめに」で著者の熱量に圧倒される。"芸術は世界の精華であり世界の力。芸術に感動することは世界に感動すること。世界の力によって遠くに運ばれていく至福の旅"。知識がなくてもすんなり読める良書。ちょっと癖が強い気もするけどそれもまた熱量となって読んでいて楽しい。/フレスコ画は壁や天井の内部に絵の具が浸透して入り込んでいき、壁・天井の内部で化学変化ののち固定する絵画であるが故に、壁や天井が崩れないでそこにある限り、ずっとそのまま存在し続ける/2023/02/17
キヌ
2
最近私が実感していたこと。やっぱり、芸術は「分かる」ものだった。知りたいことがかなり分かりやすく書いてあった。歴史や哲学の知識がなくても理解できるように、きちんと全部説明してくれていてすんなり理解できました。ただこれが著者独自の考え方なのか芸術としての常識なのかが少し気になるところだがほぼ信用しました。哲学を予め知っていればもっと深く理解できただろうと思うと自分の知識不足が残念で、なので色々勉強したいと思いました。2019/10/17