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内容説明
翻訳者ならではの比較文学的な要素をもったユニークな現代語訳。文芸部の生徒たちの発表形式で、今風の親しみやすい言葉から、すらすら読める。古典の入門書にぴったり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
54
面白かった。語り手の皆は中学生だと思って読んでたら高校生設定だったのね。佐藤さとる訳の原作も図書館から借りてきてあるみたいだから読んでみよう。2014/01/20
よこたん
51
“早くも修羅の時になったようです。戦い好きの阿修羅どもが、戦いだ、さあこっちへこい、修羅道へこい、と叫んでいます。さあ、まいりましょう” 死してなお、渦巻く無念の思いは、その地に留まり荒れ狂う。秀次と家来衆も、そして崇徳院も。ちょっとポップな構成の、敷居の低めの雨月物語。相手への情が深すぎても、移り気が過ぎても、厄介なことになるのだなあ。めでたしめでたしの昔話の陰には、おそらくこんな「納得がいかない、得心できない」もの達がびっしり蠢いているのだ。ひんやり湿り気のある雰囲気の挿絵もよかった。 2019/02/15
ままこ
48
文芸部の高校生達が『雨月物語』に収録されている九つの短編を各自担当し自分なりの解釈を付け発表していく。古典は難しく取っつきにくいイメージがあるがこの形式だとくだけた感じはあるがわかりやすく読みやすかった。解釈を交えながらなのでその見解も面白くまた、短編のイメージに似た他の小説や落語なども用いられ一粒で二度美味しい金原さん独自の雨月物語に仕上がっている。2017/07/07
七色一味
44
読破。どうも各人の視点の幼稚さとその割にどこから引っ張り出してきたのか、関連情報が妙にコアな点が、ちぐはぐ。わざと稚拙な若ぶった文章になっている感じがあざといかな。普通に雨月物語を読んだほうが楽しかったんじゃなかろうか。2014/01/31
どら母 学校図書館を考える
15
小学校の図書館に、このシリーズ入れたの、誰⁉️2018/05/01