内容説明
黄尾高校に事務所を置くS黄尾探偵団。そのメンバーとしてバイトをしている行衡は、たてつづけに起こる事件のせいで、留年の危機におちいっていた。今回も、黄尾高の理科室で、黒く焼けこげた死体を見つけたことで、またまた事件に関わることに。死体のそばには、「K-EXCUTION」というなぞの文字が書かれていた。それと同じ文字が残された死体が、別の場所で発見されて……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔(かける)
28
第3巻、再読。猟奇殺人が起こるアルファベット・シリーズの開幕です。今回はK。黄尾高校の理科室で、電気コードで巻かれた遺体が発見されます。遺体のそばには、Kの文字。メンバーが第一発見者だったことから、捜査に乗り出した探偵団。犯人をあぶりだすためにバーを作っちゃうなんて、度胸がなきゃできないなぁ…。S黄尾は毎巻スポットのあたるメンバーがおり、Kの処刑場は花音でした。冒頭の「いつも、神様に祈ってた。神様、どうかあいつを殺してください」は印象的で、心に残るフレーズです。S黄尾の中でも群を抜いて好きな一冊。2018/06/04
扉のこちら側
18
再読。2015年366冊め。シリアスな連続猟奇殺人事件編。犯人のやったことはひどいが、そこまでの復讐を決意させる過去だった。2015/03/28
扉のこちら側
9
2001年に初読。シリーズ3作目にして初の連続殺人事件。学校で「処刑」されたような遺体が発見されて…という事件だが、黒幕がいてもやっぱり高校生がかかわる事件としては重かった。2010/01/22
蒼吉@読メ再開しました
6
Kは快楽のK。自分のKを殺す。死刑執行。なんだか、身に覚えがなくても、怖いと思うお話で、イエローテールのメンバーと同じく、後味が悪い。しかし、花音ちゃんの「夜は絶対朝になるよ、冬はぜったい春になるよ」というセリフに涙が浮かぶ。彼女に、朝は、春は来たんでしょうか。少しでも感じているからこその言葉なんでしょうね。そして、ユキヒラ君の単位はどうなるのでしょう?五月を怒らせてはダメと学習しましょうね(笑)2012/07/24
凍矢
5
相変わらずの分厚さ。読むのに結構、時間かかりますから。しかも、内容がいまいち把握出来なかったので、少々残念感。今回の裏主人公は、花音ちゃんでした。過去のことが多少分かります。2014/04/28