思考のフロンティア<br> ナショナリズム

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思考のフロンティア
ナショナリズム

  • 著者名:姜尚中
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩波書店(2018/02発売)
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  • ISBN:9784000264365

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内容説明

この奇怪なる現象の本質とはなにか.我々を魅惑するその不可思議な力は,どこに宿るのか.近代日本におけるその観念の変遷を,「「国体」ナショナリズム」という視座から明らかにし,現在のグローバル化の地政学的な変容のただ中における,その不気味な実在感の意味を考える.いま,ナショナリズムの呪縛が,ここで解かれる.

目次

目  次
   はじめに

 Ⅰ ナショナリズムの近代
  1 ナショナリズム,近代の「病い」か「救済」か
  2 〈自然〉と〈作為〉のあいだ
  3 ナショナル・アイデンティティとナショナル・ヒストリー

 Ⅱ 「国体」ナショナリズムの思想とその変容

 第 1 章 基本的な視座

 第 2 章 「国体」思想のアルケオロジー
  1 「日本という内部」の語り
  2 政治と美のデュアリズム
  3 繰り返される伝統=自然への回帰

 第 3 章 「国体」の近代
  1 作為的〈自然〉としての「国体」
  2 「ココロ主義」と「天皇の軍隊」
  3 「憲法/(教育)勅語」体系としての「国体」

 第 4 章 「国体」の弁証法
  1 「国体の本義」と「空疎さ」のナショナリズム
  2 「国体」の境界と変容

 第 5 章 戦後「国体」のパラドクス
  1 戦後の原像と「断絶/連続」のパラドクス
  2 「談合体制」としての戦後「国体」
  3 「国体」の成熟と喪失

 むすびにかえて

 Ⅲ 基本文献案内

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