内容説明
本書は、作品に即し、その味読をとおして、文学を究めるという観点から、日本近世文学を代表する作家の作品を論じたものである。
目次
1 『好色五人女』とそれに関連する近松の浄瑠璃
2 『好色五人女』―巻二・巻四を中心に
3 近松とシェークスピア―『曽根崎心中』と『ロミオとジュリエット』の共通性
4 近松の描いた恋愛
5 『おくのほそ道』の特色
6 『曽良旅日記』をとおしてみた『おくのほそ道』
7 『雨月物語』成稿年の一傍証
8 映画『雨月物語』―原典と関連して
9 春雨物語「血かたびら」における源氏物語の影響
10 蕪村と秋成―『新花つみ』と『胆大小心録』をとおして