思考のフロンティア<br> ジェンダー/セクシュアリティ

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思考のフロンティア
ジェンダー/セクシュアリティ

  • 著者名:田崎英明
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 岩波書店(2018/02発売)
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  • ISBN:9784000264334

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内容説明

ジェンダー/セクシュアリティとは,私たちの生の,いかなる局面への名付けなのだろうか.それはどのような装置のもとで稼働し,なにを私たちの生にもたらしただろうか.こうした問題をミシェル・フーコーの『性の歴史』を糸口にして,「生の政治化」という視角から捉え直し,それが可能にする新しい自己の在り方を考える.

目次

目  次
   はじめに──生‐政治の方へ

 Ⅰ 理論的,マゾヒズム──生の内在性と装置をめぐる予備的考察──

 Ⅱ 性,生,公共性

 第 1 章 個体化と錯 時──微生物のセックスから──

 第 2 章 親密公共圏──あるいは,トラウマに基づく共同性──

 Ⅲ 基本文献案内
   あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

王子

16
これはジェンダー/セクシュアリティの入門書ではなく、深く掘り下げていくと、それらがわれわれが生きることそのものにかかわってくるということがわかる、というものだった。きわめて難解で、一割でさえ理解できたかあやしいが、動物的生とは別の、自己自身を糧として生きるという享受としての「栄養的生」というあり方は参考になった。栄養的生がセクシュアリティと深くかかわっていることと、それらがどのようにかかわっているのかということが論じられていたが、理解がおよばなかった。2017/10/02

msykst

10
そのうちまた言葉でまとめたいけど、さしあたって「超面白すぎた」という興奮は書き留めておきたい。2017/01/31

瀬希瑞 世季子

5
再読。結局これらがどう繋がるのか理解に自身はないけどとにかく個々の議論がめちゃくちゃ面白いし、いろんな本を読むモチベに繋がる素晴らしい本。改めて、日本語に訳されて紹介されている思想に偏りがあることに気付かされる。2023/12/28

Yasomi Mori

4
入門書のような薄さ&装丁ながら、難解かつ濃密な議論が展開されている。私たちの生において、「性」とはどのような位置にあるのか? 《セクシュアリティは、「自己」の存在に関わるのであって、人間の分類に基づく集団への帰属の原理とは見なさないこと》が重要だと著者は述べる。本書の中盤では、生物学的にみれば性と生殖の結びつきに必然性はないという興味深い指摘がなされるが、だとすれば私たちが素朴に考えてきた「性の本質」とは何だったのか? そこで、フロイトの発見した無意識を「非器官的な生=セクシュアリティ」と捉えてみる。2014/04/24

kentaro mori

3
⚫︎装置というときに重要なのは、それが触発するということである。装置は身体に働きかける。身体を触発する。身体が装置に組み込まれるのは、身体が備えている「触発されうる」という力能においてなのである。⚫︎セクシュアリティとは、壊れやすさという相のもとで捉えられた生のことであると、とりあえずはいえるだろう。男性の同性愛、女性のヒステリー、子供の自慰、こういった個々の身体への着目と問題化は、生の壊れやすさを、いったいどのような権力と知のもとに従属させるべきかという問いと結びついている。それは、いいかえるならば、2025/03/23

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