内容説明
土砂降りの中、バスを走らせてツアー客を迎えに、ケネディ空港へ向かったノブを待ち受けていたのは、警官の射殺事件と、5年ぶりに再会する父親の姿だった。(――泣いているのは、誰だろう?)警官の死。父と息子。過去と現在。ノブの脳裏の中を伸びていく多くの言葉が、彼らを事件の真相に導いていく。――どこまでもピュアなノブとシドニーの、“友情”と“純愛”のNYストーリー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
つたもみじ
22
シリーズ第三弾。土砂降りと渋滞の中、ツアー客を迎えに空港に向かったノブ。渋滞の原因は、とある麻薬の密売人が殺され、駆けつけた警官も射殺されるという事件が起きていた為で…しかもその殺された警官はヘンリーの親友だった。更に空港では父親との再会もあった。父親との偶然の再会でノブの心は揺れ、またもノブは事件関係者と共鳴(シンクロ)を起こす。事件の結末は、ただ哀しさだけを残した感じ。しかしノブ以外にはシドニーの気持ちはダダ漏れな辺り、ノブは鈍いを超越している気がするよ…シドニー、頑張れ。2014/05/23
扉のこちら側
17
再読。2014年757冊め。「虹の向こうに太陽が輝いているなんて思うのは甘い考え」(FUIR LE BONHEUR DE PEUR QU' IL NE SE SAUVE)2014/09/17
瀧ながれ
13
父と息子の話、そこにつながる友情の話。普段穏やかなヘンリーが辛いことになり、画面がぎこちなくなります。緩衝剤としてのヘンリーの存在の大きさを感じました。…シドニーの苦いつぶやきがたびたび出るので、ノブは鈍いなあという印象がいよいよ強まりますな(苦笑)。2014/09/26
はるき
11
袂を分かったはずの父親との再会は苦く、ノブに試練を与える。本官は警官が殺されるという一種の社会問題を含んだ重たい内容。登場人物が皆リベラルで優しいから忘れがちだが、危険とともに生きているのが刑事であるシドニーなのだ。二人の心に少しずつ変化が生まれてきているか・・・・?温かい気持ちで読んだ。2015/08/23
わっぱっぱ
8
3作め◆事件の関係者にシンクロしてしまう伸行の、精神的疲労は相当なものではなかろうかと、やや心配◆2人の関係の変化がゆっくり過ぎるところに焦らされつつ、シドニーの苦い過去も見え始め、ますます目が離せない◆「思いやりの心を強要することは、暴力だ」とは、至言。2016/01/07




