内容説明
喧噪(けんそう)のタイムズ・スクエアで、疾走する車列へ彷徨い出た、ひとりの日本人女性……。彼女を助けたのは、NY市警刑事シドニー。彼女の心を救ったのは、ノブこと伸行(のぶゆき)!? 記憶喪失の彼女の過去に、なにが起きたのか。次々と浮かぶ事実に翻弄されるふたり。孤独な愛と封印された愛憎が引き起こした哀しい結末!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つたもみじ
19
ニューヨークを舞台にした、幼馴染のノブ(伸行)と、シドニーの物語。主人公ノブは旅行代理店アルバイト、シドニーはニューヨーク市警察本部殺人課の警部補。タイムズ・スクエアでシドニーが助けた記憶喪失の日本人女性、ホテルで殺された日本人旅行者、ノブの生い立ち、2人の関係。シリーズ1作目なので、人物紹介的にも感じられた。事件の結末は予想通り。ノブとシドニーの友情と、多分シドニーの方には純愛がある…んだろうなあ。ずっと心に秘めてる物があるようで、2人の関係がどう展開していくのか楽しみです。2014/05/20
はるき
11
ノブとシドニー、幼馴染として育った二人が大人になって再開する。男の子同士特有の屈託のなさと、隠された恋心にニヤニヤしてしまう。ノブの純真さは、残酷な事件の中で光る一条の光の様だ。悲しい事件だった。2015/08/23
瀧ながれ
9
BL未満(96年)。刑事+旅行会社アルバイト。お互いにお互いを、「友人」のなかでも特別だと思う幼なじみの成長記、第一巻(シドニーのほうはもう、恋愛の自覚があると読んでもいいのかな)。アメリカの風景がドライに感じられるので、悩む主人公たちの体温が好ましいです。2014/01/04
わっぱっぱ
6
『屍鬼』→小野不由美→十二国記→ホワイトハート、という流れで読み出す。姉の蔵書◆20年以上前の作品とあって、古さがないと言えば嘘になるけれど、セピア色、という感じで、時代遅れの古臭さはない。愛情から生まれる悲劇、伸行の、優しく、寂しい心が、ニューヨークという街に似つかわしく、切ない読後感。イラストが合っているのも良い◆柏枝真郷さん、ずっと気になっていたのに今まで未読。長編シリーズが手応えアリだと楽しみが増して嬉しい。2016/01/06
きょん
3
事件の真相が何とも切ないが、もっと図々しく生きていった方が人生楽だろうにと思う人々にちょっとイラっとしたり。迷彩迷夢の気の毒過ぎた人妻が、トラウマ抱えながらも刑事の妻として幸せそうなのに良かったとおもった。2012/08/20