内容説明
殺人を犯したシナリオ・ライターが最強完全なアリバイで完全犯罪を作り上げようとするが、その先に待つのは――。表題作「月と手袋」と、乱歩自身が“私の体臭が濃厚な”という「影男」、そして少年探偵団の活躍が痛快な2編「灰色の巨人」、「黄金の虎」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
86
表題作について。ハナダ警部の犯人の追い詰め方がエグイ、マジでエグイ。しか裏を返せば、一日でも早く自首してほしかったという優しさだったのではないかとも取れました。2023/02/01
藤月はな(灯れ松明の火)
54
幻影嬢の課題図書『影男』だったので再読。「影男」は後期乱歩作品にしては原点回帰な悪党側からの視点だが、その語り手である影男ですら殺人委託会社の遣り口が分からないというのが異色。倒叙ミステリーと思いきや、読者も推理を任されるという捻り技の効いた作品だ。尚、物語は思わせぶりが多く、伏線回収もなく、しっちゃかめっちゃである。だが、女体でできたパノラマ図、復讐の為に生き埋めにされる犠牲者など、今までの乱歩要素がふんだんに詰め込まれており、乱歩の為の玩具箱みたい。2026/01/28
KAZOO
26
影男は大人用で乱歩も言っているように、「パノラマ島奇談」「大暗室」の二番煎じにすぎない、しかし乱歩は「自分の体臭のもっとも濃厚なもの」とも言っています。まあ結構好き嫌いの分かれる作品でしょうね。表題作は倒叙小説。後の2作は少年ものです。読んでいると対話が多いのでむかしのラジオの少年探偵団を思い起こします。2014/09/08
道楽モン
20
1955年の作品集。この年は乱歩先生の還暦執筆宣言を実行するべく生涯で一番作品を生み出したとのことで、「解説」にて55年製作品の詳細が述べられています。これがこの巻の白眉(汗)。一般向けの長編それぞれにテーマや力の入れ具合が異なっているのが顕著に判る。まあ、常に100%全力投球は無理だ。表題作は倒叙ミステリ、『影男』はセルフ・オマージュ満載の乱歩節炸裂の楽しい作品。これ勿論、作品としては破綻してますが、これでもかという位に乱歩の趣味が詰め込まれており、明智小五郎がオマケに見える程。少年モノも2作収録。2024/01/15
水生クレイモア(不見木叫)
15
異色のサスペンス「影男」と倒叙ミステリ「月と手袋」、少年探偵団もの2編。様式美とはいえ続けて読むとやや飽きがくるのが難点。2024/06/14
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