文春文庫<br> 三国志 第九巻

個数:1
紙書籍版価格
¥913
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
三国志 第九巻

  • 著者名:宮城谷昌光
  • 価格 ¥652(本体¥593)
  • 文藝春秋(2014/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167259303
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

内容説明

建興5年。蜀の諸葛亮(孔明)は皇帝に上表をおこない、魏を攻めるための軍を発した。そのとき書かれたのが歴史に名高い「出師の表」である。漢中に駐屯した諸葛亮は魏の太守を寝返らせるが、その太守はすぐに魏の司馬懿に斬られてしまう。その後も魏軍の反撃と先鋒の馬謖のまずい布陣で諸葛亮の軍は惨敗。漢中に帰着した諸葛亮は馬謖を処刑――。シリーズ第9巻は戦争の厳しさと難しさを冷徹に描きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

60
攻めた一巻だなあ。なにしろここで展開されるのは、諸葛亮凡将論。たしかに誰もが疑問に思う馬謖の重用と凱亭の戦いの大失敗なのですが、悪者にされがちな魏延を干した孔明の見る目のなさと、最後は馬謖に全ての責任をおっ被せたことまで批判。この辺の緊張感が圧倒的に面白さを増しています。次の巻からは成長した諸葛亮と蜀軍が出てくるようなので、楽しみで仕方ない!2025/03/16

スター

54
この巻も良かった。有名な、泣いて馬謖を斬るの場面も出てくるけど、ホント宮城谷先生の言う通りで、大失態をやらかしたてはいえ、有能な人だったんだから、斬り殺さなくてもいいのにと思ってしまった。 そうでもしないと、兵士の収まりがつかなかったのかもしれないけど。 この時代遼東半島にも実質的な独立国家があり、実際は三国志ならぬ四国志状態だったのも初めて知りました。 遼東の方は皇帝を名乗ってないし、元号も使ってませんが。2019/11/09

Book & Travel

45
前巻で曹操に劉備、さらに曹仁、張遼、関羽、張飛といった名将たちも舞台を去ってしまい、何となく続きを読むのが遠のいていたが、読み出すとやはり面白い。メインは司馬懿と諸葛亮の対決。だが本作の諸葛亮は、神憑りな戦術で敵を翻弄する天才軍師ではなく、内政には優れるが軍事は冴えない。それでも出師と敗戦を繰り返して経験を積み、徐々に勘所を掴んでいく。理論家の総大将・司馬懿、諸葛亮より、実戦で叩き上げてきた張郃、魏延の方が実戦的な勘が鋭く、それが両者の対立に繋がる所が興味深い。老将となった趙雲の最後の見せ場も良かった。2022/07/17

Die-Go

40
図書館本。本格的に三国時代に入った。しかし、蜀の諸葛亮孔明の策はことごとく外れる。彼には軍事的才能はなかったのだろうか。しかもその責を部下に負わせて斬ってしまうと言う、迷走ぶり。このままでは蜀は衰えていくばかり。 そこにきら星のごとく現れたのが姜維。まだ蜀の軍将となったばかりで、実力を発揮するのはこれからか。 はたしてこの人物の登場が蜀を繁栄させるのか滅亡へと誘うのか。★★★★☆2022/05/05

ジュール リブレ

39
中国では最も縁起の良い数字が九だという。永久の久と音が一緒だからと聞いたことがある。宮城谷版三国志では九巻目は、三国を築いた英雄達が退場した後の、はかなさだけが目立つ巻となった。世の諸葛亮公明への評価を覆し、とても戦略家とは呼べない、と言い切ってしまわれた。蜀から魏に流れた黄権との扱いの差よ。趙雲や魏延の描き方、そして、孫権も。ゆるゆると時は流れ、三国が既に消耗しつつあるのを感じながら、次の物語へと続く。2019/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7253364
  • ご注意事項

最近チェックした商品