内容説明
正史に基いたかつてない三国志、ここに完結
後漢、曹操の祖父の時代に原点を求めた新しい三国志はついに蜀の滅亡へ。迫る魏軍に劉禅は降伏を決意し、三国時代はこの日畢った――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
59
ついに読み終えた。けっこう盛り上がるところとそうでないところがはっきりしていて、諸葛亮の軍事能力を批判したあたりは激アツでしたが、後半戦はわりと大人しめ。とくにこの巻は鍾会と鄧艾の蜀滅亡戦が詳しく描かれることを期待していたものの、わりと味付けあっさり。それよりも司馬氏の面々を詳しく描き分けたのが特徴ですかね。次は北方三国志読むか!2025/04/21
スター
51
正史に基づいて書かれた本書もついに最終巻。巻数物は途中で挫折もままありますが、本書は最後まで面白く読んだ。 物語は魏国で権勢を奮うようになった司馬一族を倒そうとする計画が立てられた事から始まる。 また呉国でも内紛が勃発し、劇的な展開が続く。2019/12/28
Die-Go
44
図書館本。150年以上にわたる歴史絵巻が完結!蜀の滅亡から魏に代わって晋の興隆、そして呉の滅亡へと歴史は流れていく。血沸き肉踊る展開ではなく、人の興す歴史を淡々と描ききっている。★★★★☆2022/05/18
Book & Travel
43
最終巻。蜀と呉が衰退する中、魏が蜀に侵攻。劉禅の呆気ない降伏で蜀は滅亡する。姜維と鍾会、鄧艾が絡む最後の顛末は意外だった。印象に残るのは兄を継いだ司馬昭の安定感と寛容さ。こういう人物が時に歴史を作るのだなと納得感があった。楊震から始まった170年の物語を読み終わり、様々な人物の姿が頭の中を駆け巡っている。よく知る三国志演義とは違う人物像や展開に戸惑いもあったが、輝いては消えていく膨大な数の人々の物語は読み応えがあり大いに楽しんで読めた。人の世の儚さが胸に残るが、それが冒頭と最後の「四知」に繋がるのだろう。2022/09/13
ジュール リブレ
42
日本ではまだ邪馬台国の卑弥呼の頃なのに、中国では文字に書かれた史書が残る。三国の時代は、次代の晋によって残され、そして、三国鼎立が、蜀が魏に併合され、魏が晋に禅譲した時点で終わりを告げる。それぞれ建国の思いは強かったものの、2代目、3代目と、饗奢に溺れ、内紛を招く。初代の英雄たちが眺めたらどう思うのだろうか。それから2千年経った今でも、歴史は繰り返される。私たちの生きてきた時代は、後代の人たちには、どのように残されるのだろうか。2019/09/27
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