内容説明
【電子版だけの特別短編を収録！】「騰蛇は生きている」。尸櫻に神気を奪われ目覚めない十二神将・勾陣。彼女が残した言葉を信じ、昌浩は屍と咲光映を連れて逃げる。しかし、尸櫻の魔の手は、安倍晴明率いる十二神将にまで及ばんとしていて!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
50
自分によく似た少年と、彼女によく似た少女がなりふり構わず選んだ未来。罪も咎も購えるものでないと知り、尚止められなかった「一緒にいたい」。魔は問うた。己が望みを叶えてやろうかと。二人交わした約束が、夏の夜の蛍がいなければ、是と頷いた自分がいる。いつまでも手を繋いで、子どものまま無邪気に駆け回って。だけど、今それぞれに抱えきれぬ心の錘と引き換えに手に入れた力で互いを護っているから。今無邪気に『護るよ』と誓い合う、稚けなき子ども達よ。君達は何を守っている？何を抱えている？うすむらさきのふじのはなににた、桜の花よ2014/06/27
ミホ
37
尸櫻編第4巻。年跨いで読みましたが、それでも今回のシリーズは重々しい。これ角川ビーンズですよね？と思ったくらい。櫻はこんなに美しいのに同時に禍々しく表現できる異質が際立ってます。もはや泥々。少しばかり救いがある展開ではあったけど何故、おじいちゃん何故が大きいんだろうなぁ、、それくらい彼は本作渦中の人物であり朗らかに笑ってたまに狸じじいと言われて好々爺は皆に好かれてるのにどうしたの安倍晴明。シリーズ終結はちゃんといつものように終われるのだろうかを思い、最終巻。2017/10/05
ピカ
17
屍の気持ちのまっすぐさゆえの冷徹さが何とも……。咲光映も気づいておびえてたし。最後の紅蓮がカッコいい!太陰のサポートがすごくグッときた。ほんとにいい子だなあ。今回、六合と風音のやり取りがあって、嬉しい。六合、言葉数多くなったなあ。2013/09/29
ダージリン
14
まだまだ暗い尸櫻編！昌浩の絶叫が事態を動かすのか。ここから切に巻き返してほしい。でも、朱雀が・・・。2013/06/07
キカゼ
12
最後の紅蓮の登場が、昌浩ともっくんが出会って初めての御使いの時を思い出しました！鳥肌が立ちましたね！！次はいよいよ尸櫻編の完結！どう纏まるか楽しみです！2013/12/31
