内容説明
囚われた内親王・脩子の魂蟲を探す昌浩は、益荒から斎の魂が何者かに奪われたと知らされ伊勢に向かう。
対峙した黄泉の魔物が明かした「玉依姫」を狙う戦慄の理由とは？
時を同じくして、冥官の命をうけたもうひとりの陰陽師・榎リュウ斎が動き出した……！
「神を祈る、神に祈る。守り給え。守らせ給え。すべてを」
都で、伊勢で、播磨で。戦いにすべてを懸けた命たちが繋いだのは、一条の希望の光だった――。
〈厳霊編〉第５弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
綾乃
10
厳霊編第5弾。 今回も辛く悲しい話が続いたが、都、伊勢、播磨、夢殿それぞれで、命を懸けた陰陽師の活躍により戻った命、失われた命はあれど、僅かな希望の光が射す巻となったが。 唯我独尊の兄、秘密主義の弟に挟まれ、あまり目立たなかった昌親さんの悔しさ、やるせなさ、全てを負う覚悟。黄泉の扉を開けた陰陽師が成親さんであった事を知ったじい様の「ばか者」、全てまっとうし消えていった岦斎の最期が切なかった。 厳霊編も後一巻、出雲に巻き起こった不穏な空気を、今回射した僅かな光の希望が大きな希望の光となるよう願いたい。2019/10/21
moo
5
ようやく、光が？もっくんの無双っプリがさすが。それにしても、お兄ちゃん。。自ら閉じた昌浩の思いやいかに。次は道反で最終決戦か？ようやく終わるか？2020/08/26
桜花
5
高い高い山をようやく乗り越えたような感じで、日の光が降り注ぐことでほっとしたのに!!!そして成親様、嘘だと言ってよ。2020/06/21
まんま
4
綺麗な表紙と舐めるようにネタバレを探してしまう。軻遇突智の神様はやはりそうかーと思いながら、まだ不穏な気配が続いている。2019/12/12
てる
3
やっぱりもう彼は戻れないのか。辛く哀しい事実。昌親兄の一緒に背負うという言葉に心打たれた。そしてかつての晴明の親友である彼もよくやり遂げた。ようやく眠ることができたんだね。播磨の里でも策が講じられ、1人が犠牲になった。しっかりと螢を生かすための願いを夕霧に託して。黄泉の入り口が閉じて斎と脩子の魂蟲が宿体に戻ったが一件落着とはいかないようだ。出口である道反で何かが。六合も遂に戻るのか。楽しみに次巻を待つことにする。2020/11/03
