内容説明
時は平安。出雲の地で、瀕死の昌浩を助けてくれた少年・比古は、珂神比古と呼ばれる、真鉄の一族の長だった。敵対する存在として再会した比古は、大蛇の力を操り、昌浩と神将達を攻撃してくる。比古を憎むことができない昌浩は、必死で、ある事を訴えようとするが――!? 一方、都にいる彰子の身にも、魔の手が忍び寄っていた。友情を感じながら敵として出会った昌浩と比古の運命は大きく狂いだす。珂神編第三弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりもん
11
怪我をしても無理をおして聖域から出て真鉄や比古達を探していく昌浩。紅蓮も治療に専念するように言うが聞かない昌浩とそれにかこつけて自分も戦いに参加しようとする匂陣。性格は何だか紅蓮に昌浩は似ているような気がする。まっすぐな思いを比古に届ける為に苦手な剣術で勝負。 想いが届いて比古も解ってくれたようだが平和な解決に向かうことができるかはまだまだ何かありそうだ。彰子ももゆら達の贄として連れられてきているし。そこで比古が彰子と出会いもゆらを探しに行くのだがこの先どうなる~って感じだ。2012/04/24
梅みかん
10
比古たちも戦いたい訳じゃなくて、背負ってる色んなものがあって、戦いの道しか選べなくて、昌浩と出会って、話して踏みとどまれそうだったのに、もゆらがあんなことに。何か黒幕がいる感じだけど、残酷。2019/06/09
綾乃
8
真鉄によって瀕死の傷を負った昌浩を助けた少年比古が、敵方の九流一族の王で大蛇の力を操り昌浩や神将たちを攻撃して来ることに戸惑う昌浩。 やっとできた同年代の友人となり得る存在が、敵対する存在となるのではなく、珂神は蛇神(大蛇)であることを必死で伝えようとするもすれ違う二人。 一方、都にいるはずの彰子が妖狼たゆらの双子の弟もゆらに囚われてしまう、心優しきもゆらによって逃走を助けられた彰子、彰子の逃走を手助けしたもゆらに黒幕の魔の手が伸び。 色々なところで運命が大きく動き出す珂神編第3弾。2020/04/25
nono
7
再読。珂神編第三弾。あぁ神将がボロボロだ。しかし六合はしぶとい、これも愛の力!?力技で押してくる割に陰謀が渦巻いてて、この編は正直辛い。さて次へ。2016/02/12
梅みかん
7
九流メンバーに暗雲が。もゆらは素直で感情表現がストレートで、好きなキャラだったので、比古を王とするために犠牲になったみたいで、悲しい。昌浩と比古の友情はどうなるのか。六合と風音の絆の強さに感動。2014/09/19