内容説明
時は平安。異邦の大妖怪・窮奇を退治するため、毎夜都を見まわる昌浩(あの安倍晴明の孫!)と物の怪(愛称もっくん)は貴船神社で鬼女が丑の刻参りをしているという噂を耳にする。一方、道長の娘・彰子の身にも、妖に取りつかれた遠縁の姫君の魔の手がのびる。それらは全て、窮奇への贄として彰子を手に入れんとする妖異たちの企みだったのだ。昌浩は彰子を救うため、都の闇を叩き斬る! 新米陰陽師奮闘記、第二弾参上!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
41
1475-171-2 少年陰陽師シリーズ第二弾。昌浩と紅蓮(騰蛇)の掛け合いが面白い。昌浩をおちょくりまくりの清明だが、昌浩のピンチにでてきて助けるの愛あればこそか(笑)少しずつ昌浩も成長してるみたいだし、騰蛇と他の十二将神との関係の行方も気になります。2016/06/02
まりもん
18
今回は前回の敵の配下のものが彰子を利用して昌浩の殺害をこころみる。 晴明の式神達がフォローにはまわるがなかなか大変だ。彰子のSOSで呪いを行っている圭子を助けようとするのだが、彰子の余計な行動力のおかげで昌浩の負担が増えてしまったのは否めない。 まぁ敵が彰子を思い通りにして昌浩を刺した時は晴明が助けると思ってしまったが、まさかの貴船神社の神が助けてくれるとは・・・。 あと青龍がかなりモックンを怨んでそうで今後も何かありそうだ。2012/04/03
梅みかん
12
紅蓮の心の傷と、昌浩との絆。 見守りつつ、ピンチには駆けつけるじい様。孫のことも、神将のこともじい様はまだまだ長生きしなきゃ。2019/04/29
ミド
9
彰子が4日間も怪異に襲われたのにあまりおびえてなくてすごいと思っていたのに、私も行くと言い出したのにはがっかり。夜中に家を抜け出すなんて、現代の小学生でも結構難しいのに、平安時代のお姫様が一人で外出できるの?これは圭子が化けて罠にはめようとしたに違いない!なんて考えてしまった。もっくんを物の怪と呼ぶのになぜか慣れない。2021/01/06
雪守
9
少年陰陽師シリーズ第二弾。今回の敵は窮奇の腹心の二羽の鳥妖。昌浩、晴明、紅蓮と登場人物が生き生きと動いています。見事に王道展開を突き進んでくれているのが心地いいな。昌浩と彰子の二人を見ているとほのぼのとした気分に浸れます。この穏やかな関係がずっと続いてほしいです。あと車之輔という名前がいつの間にか定着していた事実に笑いました。不穏な気配を残したラストの行く末を追って窮奇編の最後の巻へ。2012/06/04