内容説明
昌浩たちの目の前に現れた智鋪の祭司。その姿は亡くなったはずの比古の従兄、真鉄だった。動揺し攻撃の手が止まってしまう比古をよそに、刻一刻と黄泉への扉が開かれようとしていて――? <道敷編>完結巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
57
全ての道はここへと敷かれていた。窮地に落ちる度に救われては奇声をあげて反発し、黄泉から吹く風の音を知り、流れる天狐の血を知り、家族を大切にする神の末裔を友とし、何物にも代えがたい掌中の玉に頼りにする事される事の喜びを知った。颯爽と空舞う天狗に越えるべき峰の高さを教わり、籠の中に閉じ込められ自らの手で喰い破る荒々しさを覚えた。長じるにつれて自覚した楔と枷。想いはもう記憶でしかない残り香。ただ一つ己の手で尸とした。櫻より愛しく螢の約束も叶わない。せめて夢の中でとももう願わない。道は全て敷かれて智られているのだ2016/05/25
nono
20
少年陰陽師「道敷編」完結、となってはいるものの話はまだまだ続く。一体智鋪とは何者なのか?長い間じっくり策を練り、陰陽師達の上を行くその力に翻弄される昌浩一行。紅蓮を始め戦える神将が殆どいなくなり、満身創痍の面々に心が痛む。作者容赦無いなぁ(;_;)長い物語も終盤に向けて加速して欲しい所。皆に幸せな時間が訪れますように。2017/01/11
白火
18
件の予言は呪か。確かにしつこいくらいに言い聞かせに来てる感はあったし言われてみればという気はする。智鋪ではなく誰の式でもない件もいるのかな?と以前のPS2ゲームのイベントの一つを思い出して一寸考えてみたり。あと敏次が無事でよかったほんとに死んだと思った…成親はどうしたの。そして前巻で脩子姫もしかして…と思ってたらほんとにやってくれた、有難う…寂しいって、傍にいてほしいってあんなに願っていたのに、それでも彰子の想いを汲んで命じる彼女にじんわり胸が熱くなる。と思ったら最後…!これ次に短編集挟んで最終章かな…。2015/12/01
RAKUSI
16
敷編>完結巻!って、全然完結してない。左大臣への脩子の「藤花の結婚相手は、・・・」のところと、P258・259は、感動しました。衝撃のラスト。脩子はどうなるの?あとがきに、次章から幕引きに向かうとありました。誰一人欠けること無く皆が幸せになってほしい。次作が待ち遠しいです。2016/05/22
よっしー
16
ついに道敷編が完結!! とのことですが…完結?と感じたのは私だけでしょうか? 確かに解決した部分は多いですが、まだまだ問題は山積みな気がします。今後、どうなっていくのやら…ですね。 そろそろ、番外でも構わないのでほのぼのとした話が恋しくなります。2016/05/07
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