内容説明
【電子版だけの特別短編を収録!】十二神将・朱雀の剣に貫かれた紅蓮。彼の安否が分からぬまま、安倍晴明から逃げる昌浩と勾陣。同じく晴明に追われる屍と咲光映の姿は、昌浩にかつての自分たちの姿を思い起こさせて…。緊迫の<尸櫻編>第3弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
52
あの日、唐櫃の中で。桜の一枝から変じた無数の花びらのように。蓋を開けたら溢れだして、堰き止める事などできないだろうこの想い。いっそ閉じた空間の中静かに朽ちてしまえばいいのに。でも、うっかり閉じた蓋を開けた時に、前よりも鮮やかに、もっと美しく咲き誇っていたとしたら?もっと愛おしさが膨れ上がっていたとしたら。だから、強く堅く、蓋を閉める。追わない。その姿も声も。求めない。優しい心も笑顔も。目を閉じ、耳を塞ぎ。けれど、花散らしの雨になりたいと、願う事もできなくて。花の先から零れた雫と一緒に、ただその場に蹲るんだ2014/06/27
ミホ
45
尸(かばね)を招く櫻、尸櫻編第3巻。前作がとんでも結末で終わって笑いどころかき消えてモヤモヤしか残らなかったのですが、今回もまた別の方が…な結末でまさに「……。」で読み終えた本作。ダメだ早く、せめて尸櫻編読み切らなきゃ救いがあっても救いが目に映らないし心にも残らない(;ω;) 櫻というのは美しくもあり儚くもありで、散る花に不穏に色づく花弁に風が舞い視界もざわざわしている。こういう古都然りの風景に合間って櫻の妖しさは際立ちますね。続き早めに読もう。2016/10/22
フキノトウ
22
謎が多いなぁ。展開は重いのだけど、もっくんが居ればなんとかなりそうで、ホッとしました^^件、不気味過ぎます。予言とか聞きたくない~というか、読みたくないー。良い予言、しないんですかね。2013/09/07
のほほん@灯れ松明の火
19
「人間ってばかだよなぁ…」雑鬼の言葉が沁みました。すっごく単純なことが幸せなのに、欲やらなんやら、色んなしがらみでやらで、大事な事が見えなくなってしまうんですよね…。頭をガツンっと一喝された言葉でした。そして、今作は勾陳がとにかくカッコ良かったです。重苦しい展開が続く中、昌親の娘、梓ちゃんの無事だけが救いでした。何気に鴉が大活躍です!次巻では、昌浩ともっくんが一緒にいる姿を読みたいのですが…。2013/04/12
ダージリン
16
いつになく早く読んでしまった・・・(笑)。昌浩のそばに勾陣がいてくれて良かったです。別人な、じい様の謎は次に持ち越しです。今回も守護妖の鴉が癒しでした~。2013/02/28
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