内容説明
時は平安。傷ついた心を抱えた昌浩は、相棒もっくんといっしょに都で仕事に励む日々。そのころ晴明と彰子は、帝の娘・脩子とともに降りつづく雨を止めるため、伊勢へと向かっていた。だがその途中、彰子たちは脩子を狙った術士たちに襲われてしまう。一方、帝の娘を待つ少女・斎のもとに、このままだと昌浩の心が闇に囚われ、神を砕く力になってしまう、との神託がくだる──!! 人気シリーズ玉依編、運命の第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆キコ☆
9
あー、昌浩見てられなかったな、、どうか、二人が元通りになりますようにっ!2013/03/09
梅みかん
8
昌浩の心が崖っぷち。2019/06/30
みとん
8
怒った勾陣が見てみたい(笑)太陰は分かるけど、青龍が怒る気力を無くし、天空まで逃げ出すとは!まぁ、面白いのはここだけで、昌浩の周囲はピリピリしてるし、都は相変わらず雨だし。よく考えたら、昌浩たちは道返でも雨だったし、都に帰っても雨だし、体からキノコでも生えてきそうですね(笑)昌浩は鬼に堕ちるかどうかの瀬戸際ですが、彰子はもう少し大人?です。彰子が出立するときに、昌浩に残していったものがちょっと感動的。彼女の方が未来と周囲がちゃんと見えてる。昌浩は昌親と伊勢へ出発。娘の婚約者発言を聞いた左大臣の心境は・・・2016/12/17
まりもん
8
堕ちるなといった冥官の言葉には呪が含まれていたよう。やみくもになっている昌浩が堕ちないように。もっくんや晴明では出来ないことをしてくれたようだ。 伊勢に向かい始めた晴明達の少し後を行成の一言で昌親と昌浩が追っかけることに。冷静になれという昌親の言葉をどこまで昌浩は理解しているんでしょうね。この場合成親ではなく昌親が同行することになったのはナイスキャスティング。ちょっと疑っていた斎の方は悪い方ではなく良い人?ぽい感じがしてきた。2012/04/26
紅羽
7
玉依編第三巻目。徐々に変化の兆しを見せる昌浩。「堕ちる」という冥官の言葉の真意は何なのでしょう。そして「堕ちる」と一体どうなってしまうのでしょうか。物語もようやく全貌が露わになってきました。今回は昌浩が彰子を送り出す形になったのかと思っていましたが、やっぱり追いかける形になるんですね。2012/10/25